周囲が気を遣うケースはテレビでも見受けられた。3月24日放送の日本テレビ系情報番組『シューイチ』でNumber_iらが出演したTOBEの東京ドーム公演の模様が取り上げられ、レギュラーのKAT-TUN・中丸雄一ら出演者たちがその映像を見ている様子が個別にワイプ画面で流れたのだが、この日のゲストだったKing & Princeの永瀬廉だけがワイプで抜かれなかった。その後の別の話題では、永瀬の顔がワイプで抜かれていたため、ネット上で「配慮が露骨すぎて変な憶測を呼びそう」などと物議を醸した。

 Number_iの活躍が目覚ましいこともあり、どうしてもグループを飛び出した「脱退組」とKing & Princeに残った「残留組」の対立の構図で見てしまいがちだが、これは本人たちの思いに反するという見方もある。

 3人の脱退時、高橋は「メンバーが何よりも僕は好きなので。みんなが幸せに暮らせたらいいな、ずっと友達でいれたらいいなと思いますね」、永瀬は「3人の人生を応援しているし、どういうことをするにせよ、俺はずっと3人の味方でいたいなって思います」と語り、メンバー愛を隠さなかった。また、Number_iの岸優太はキンプリ脱退後に永瀬や高橋とラジオで共演し、わちゃわちゃとした仲良しぶりを見せつけて「確執なし」を証明した。

 さらに、最近はNumber_iが音楽番組でWEST.や20th Century、Travis Japanと当たり前のように絡むなど、TOBEとSTARTO ENTERTAINMENTの間にも思ったほど壁がないことをうかがわせている。

 どうしても、かつてのような「現役ジャニ」「辞めジャニ」といった見方にとらわれがちだが、旧ジャニーズの崩壊と共にそうした考え方自体がなくなっていくのかもしれない。