東京都・北青山にある「ITOCHU SDGs STUDIO こどもの視点カフェ」では、5つの体験型展示の1つである「いとちゃんの30分」のコーナーを、こどもの視点ラボの活動をベースにした描き下ろし絵本『こどもになっちゃえ!』のコンテンツへと、4月30日(火)にアップデートする。

こどもの視点ラボについて


こどもの視点ラボは、こどもの当事者視点とはどんなものかを真面目かつ楽しく研究しているラボ。「大人がこどもになってみる」ことでこどもへの理解を深め、親と子、社会とこどもの関係をよりよくしていくことをめざして活動している。現在、ウェブメディア電通報で、こども研究の第一人者の先生たちを交え、さまざまな実験&レポートを連載中だ。

こどもへの接し方を考える機会になる絵本


4月30日(火)に発売されるこどもの視点ラボの絵本『こどもになっちゃえ!』文:石田文子 絵:沓掛光宏/1,540円(税込)は、「赤ちゃんの頭はどれくらい重い?」「立っている大人に怒られるってどんな気持ち?」など、「大人がこどもになってみる体験」をストーリー化し、「こどもになったママとパパ」を通してこどもへの接し方を考える機会になる、新しいタイプの絵本。


「またミルクこぼしたの!?」とママはおこりんぼ。泣きやまない赤ちゃんに、パパはあたふた。こどもの気持ちがわからないならママもパパも「こどもになっちゃえー!」。すると、街はこどもになった大人でいっぱいに!?

こどもはギャハハ!大人は反省…な痛快絵本作品だ。

『こどもになっちゃえ!』のコンテンツが登場


「ITOCHU SDGs STUDIO こどもの視点カフェ」の店内は、青空、雲、草原をモチーフに、屋外でのピクニックをイメージしたデザイン。靴を脱いで過ごせるため、小さなこども連れの人も安心して寛げるスペースとなっている。


そんな同施設の体験型展示の1つ「いとちゃんの30分」の研究紹介コーナーを、今回、絵本「こどもになっちゃえ」のコンテンツにアップデート。ここでは絵本の試し読み・読み聞かせができる。

そのほかの4つの体験展示について

ほかにも、4つの体験展示を用意。


赤ちゃんの頭を大人に換算すると、長さは約45cm、重さは約21kgにもなるという。「ベイビーヘッド」では、その衝撃の大きさを可視化し、21kgの重りとともに展示している。


「2歳の朝食」では、2歳児から見た朝食風景を再現。すべてが大人の約2倍サイズのものを日々扱っている、こどもたちの大変さを体験できる。


私たちがこどもになったとしたら、大人は4m級の巨大生物。「VR体験:4mの大人たち」では、そんな巨大生物に見下ろされて怒られた時の怖さを、VR映像“4mの大人たち”で体験できる。


「大人ランドセル」は、何年も問題視されている重すぎるランドセルを大人サイズに換算したコーナー。その体感重量はなんと約18.9kgにもなり、背負ってみればこどもたちの苦労がわかる。