違法賭博については、水原氏がメディアに語ったところによると、2021年にボウヤー氏とポーカーゲームの会場で知り合ってスポーツ賭博を始めたが、負けが込んで2022年までに借金が100万ドル(約1億5000万円)に膨らみ、その後さらに雪だるま式に増えていったという。

 水原氏は「賭博が違法(※スポーツ賭博は米国内の約40州で合法だが、大谷や水原氏が拠点を置くカリフォルニア州では違法)だとは知らなかった」と告白し、メジャーリーグの規約で禁じられている野球賭博に参加したことは一切ないとし、合法の州であれば許可されるサッカーやアメフト、バスケットボールなどの試合に賭けていたとしている。

 さらに、水原氏は「翔平は賭博にまったく関与していなかったことをみんなに知ってもらいたい」とメディアに訴えており、すべて自分の責任だと認めている。

 なぜ水原氏の借金なのに大谷の口座からボウヤー氏側にお金が直接送金されたのかという疑問が浮かぶが、水原氏は「翔平はお金に関して私を信頼しておらず、私にギャンブルでお金をなくしてほしくなかった」と説明。大谷が水原氏にお金を渡すとまたギャンブルに使ってしまうのではと懸念し、直接送金したことを示唆した。しかし、この発言ものちに大谷の代理人が否定し、水原氏は「翔平は賭博のことも借金のことも何も知らなかった」と前言撤回している。

 この件に関して、大谷の代理人弁護士は「大谷翔平の資金をギャンブルで使い込んでいた」として水原氏を告発しており、同弁護士が所属する法律事務所は「大谷翔平が大規模な窃盗の被害に遭ったことが判明し、この問題を当局に引き渡した」との声明を出している。