同じ職場で働き、同じ額の給料をもらっていても、貯蓄額に大きな差が出ることがあります。その理由は、生活スタイルやお金の使い方が異なるからといえるでしょう。

では、なぜこんなにも貯金額に差が生まれるのでしょうか?元銀行員でファイナンシャル・プランナーの勝目麻希さんにお聞きしました。

収支を把握しているか

どんぶり勘定で何となくお金を使っている人は、いつまでたってもお金を貯めることはできません。貯金を増やすためには、まず収支管理をして「お金の流れを見える化する」必要があるからです。

収入に対して毎月いくら出費があるのかを把握し、無駄遣いがあるなら減らしていく必要があります。

お金を貯める理由を自分の中に落とし込めているか

お金を貯める理由を自分の中に落とし込めていないと、大きな金額を貯めるのは難しいものです。結婚資金、子供の教育資金、車の購入費用、住宅購入費用、老後資金など、人生で大きなお金が必要になる機会はたくさんあります。

まずは、これらの金額にどれくらい必要になるかを算出してみることをおすすめします。自分の人生で必要になる金額を把握できると、貯金するモチベーションを保つことができるでしょう。

先取貯金ができているか

貯金を増やしたいのであれば、先取貯金がおすすめです。給料日の当日に貯蓄したい分を貯蓄用口座に移してしまうことで、強制的に貯金を増やす仕組みを作ります。先取貯金した分は最初からなかったものとして、絶対に手を付けないようにしましょう。

筆者は、先取貯金のほか、将来的な値上がりも期待してつみたてNISAやiDeCoといった制度を使っての積立投資もしています。