「私、このまま結婚しないかも」そんなことを考えると、老後はどうなるのか、漠然とした不安が頭をよぎります。不安のない老後を送るために、今からできること、知っておくべきことを3つのテーマに分けてお伝えします。不安解消のために、まずは知ることから始めましょう。
年々増える生涯未婚率
ここ数年、男性・女性とも生涯未婚率が急上昇しています。2015年の生涯未婚率は、男性23%、女性14%です。「結婚」=「幸せ」とは限りません。ライフスタイルの多様化により、結婚しない生き方も選択肢の一つとなっていることが分かります。
独身老後の不安1.お金のこと
もらえる年金を確認
年金は年収によって大きく異なります。一度、ご自分の年金受給額を確認しておくことをおすすめします。
年金受給額の確認方法として1番オススメなのは「ねんきんネット」で確認することです。ねんきん定期便到着後、3ヵ月以内であれば、定期便に記載されているアクセスキーを使って即時に利用可能です。
ねんきん定期便がない、または定期便到着後3ヵ月以上経過している場合は、基礎年金番号が分かれば、登録は可能です。しかし、利用登録の手続きに1週間ほどかかります。
とはいえ、すぐに年金受給額の目安を知りたい、という方のために、年収別の年金受給額目安を計算しました。
前提条件:22歳から65歳まで会社員として勤務した場合の国民年金と厚生年金の合計額
22歳から65歳までの
平均年収が200万円→年金額目安は125万円
平均年収が300万円→年金額目安は149万円
平均年収が400万円→年金額目安は173万円
です。
独身女性の老後の生活費
2017年家計調査によると高齢単身世帯の1ヵ月あたりの支出は約16万円です。一方、収入については、年金など含め約12万円です。ここから、毎月約4万円の赤字が発生していることがわかります。
老後資金はいくら準備するべき?
では、年金受給額と支出額から、老後までに準備するべき金額を導き出します。ここでは、家計調査の数値を使って計算します。収入が12万円、支出が16万円ですから、毎月4万円の赤字です。寿命が90歳だとすると、65歳からの赤字額合計は
4万円×12ヵ月×25年=1,200万円。
65歳までに1,200万円を用意しておく必要があるということです。退職金や個人年金などがある方はその金額を差し引いた額が準備するべき金額になります。
今は、iDeCoやつみたてNISAなど、資産形成にメリットのある制度が整っています。老後資金対策として、ぜひ活用しましょう。