「なりたい職業」より「やりたいこと」

電車に乗っていると大学生らしきグループの声が聞こえてきました。

どうやら、「なりたい職業」が見つからないらしい。

私は、なりたい職業が見つからないまま大人になりました。

様々な仕事に触れながら、なりたい職業を探していたのですが、やはり見つかりません。

結局、定職に就くことなく30代に入ります。

友人知人は他人に私を紹介する際、苦し紛れに「旅人」と紹介していたなぁ。

次第に「なりたい職業」から「やりたいこと」で考えるようになりました。

少しやけくそ気味に。

「あれ?これやりたいことだったっけ?まぁ、面白いからいいかな」

となっていることもあれば、途中でやめてしまうこともあります。

やめることを恐れて臆病になり、やりたいことに手を出さなくなるよりはいい。

2014年、オックスフォード大学の教授が発表した論文に、約700の職種のうち、10~20年後、47%、つまり約半分がなくなると書かれていました。

あれから10年ほど経ち、ライフスタイルの変化、コロナ禍の意識変化をふまえ、今後、10年先を考えると現実味を帯びてきています。

なくなる職業がある一方で、新しい職業が生まれるのでしょう。

それは「やりたい」がきっかけのことも多い。

これだけ副業が盛んになってくると、10年後は職業というより、2つ、3つの仕事をかけ持ちすることは普通の時代が来るかもしれません。

そう考えると「なりたい」もいいけれど、「やりたい」で選ぶのもいいと思います。<text:イシコ>

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