茨城県旧麻生町(行方市)

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、茨城県旧麻生町(行方市)を写真とともに紹介する。

Vol.206/茨城県旧麻生町(行方市)

旧麻生町にやってきた。西に霞ヶ浦、東に北浦と、ふたつの湖に挟まれている。まずは麻生公民館をはじめとした市街地へ。通りがかった食事処から、4人組のマダムが出てきて、「どうも〜、たのしかったです」とランチの感想を伝え合っていた。良い時間だなあ。

麻生公民館の周辺

起こしてしまった

路面ヨシ!!

天王崎公園に行くと、賑わっていた

イベントがあったようだ

さらに、天王崎公園に行くと、車が数多く停まっている。いつもこれぐらい車が停まっているのだろうか、と近づいていくと、車のプレートナンバーも、大宮、名古屋、豊田、足立…といった感じで、遠方から遥々だ。きっとこれは、何かのイベントがひらかれているのだろう。

ただ、大会ではなさそうで、霞ヶ浦ということもあって、ボート関連の何かだと感じた。おじさん方が談笑しながら、戻ってくるボートを眺めたり、自分のボートをいじったりしていたので。
趣味があり、同じ仲間がいると、たのしいものだ。ボートに限らず、公園で将棋を指していたおじさんとか、朝から太極拳をやっていたおばさんとか、パラグライダーで「人生が変わるよ」と教えてくれたおじさんとか、バイクや自転車乗りも、釣り人も、サーフィン好きの方も、たのしそうにやっていた人たちの背中や表情が浮かぶ。
たくさんの趣味に手を出すことはできないかもしれないけれど、自分が素直な心になれる趣味に出会えたら幸せだと思う。趣味をたのしんでいる人を見ている方も、嬉しくなるもんなあ。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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