ギフト用のお菓子のことを「菓子折り」と呼ぶことがありますが、シーンに合わせて選ぶ菓子折りにも工夫を加えることが大切です。では、どんなシーンにどんな菓子折りを持っていくのがベストなのか、そのポイントやアイデアについてご覧ください!

「菓子折り」とは?

「菓子折り」とは、今では箱に詰められたギフト用のお菓子のこと。「折り」はかつて贈答用の寿司やお菓子を入れるために作られた、1枚の木板を折って作る「折り箱」から由来しており、現在も「菓子折り」「寿司折り」などの言葉が残っています。

菓子折りが必要な場面は?

菓子折りは確かに贈答品ではありますが、ただのプレゼントとして「菓子折りを贈る」とは現在ではあまり言いません。では、菓子折りを贈る場面とはどのような場面なのか、ここで解説していきます。

謝罪

まずは謝罪です。ドラマなどでも「菓子折りでも持って詫びて来なさい」と上司が部下を叱るシーンなどを見かけたことがある方もいるかもしれません。

何か自分の非礼やミスがあった時、相手に謝罪する際の手土産として、菓子折りを選ぶシーンはあります。そのような挨拶、ビジネス相手と会うときの礼儀として菓子折りという言葉が使われることが多いです。

退職

退職の際に「今までお世話になりました」という気持ちも込めて、個人的に菓子折りを選び職場の同僚に配るという場面もよく目にしますね。そのように、菓子折りはお詫びだけではなく感謝や挨拶の意味で使われる場合もあります。

同じ意味合いで、長期休暇を取る前後など感謝の意味を込めて菓子折りを贈る場面も珍しくはありません。

お祝い

菓子折りはビジネスのシーンで使われることが多いですが、そのほかにも個人が個人に贈る際にも菓子折りを選ぶ場面は出て来ます。例えばお祝いに際しての贈答用のお菓子が挙げられますね。

出産祝いや結婚の挨拶、またお歳暮、実家への帰省の際など、お祝いとして個人的に菓子折りを選ぶ場面は様々あるので、「丁寧なお祝い」をしたいときは菓子折りもそのギフト候補としておすすめです。

菓子折りを選ぶときに注意したいこと

かしこまった謝罪・感謝の意味を伝えるために使われることが多い菓子折り。菓子折りは「箱に詰められたお菓子」から意味が来ているように、ただ量販店で販売されているお菓子を贈るのではマナー違反です。どんなお菓子を選ぶのが良いのでしょうか?

相場やマナー

お菓子は食べるものですので、そう高額なものでなくても構いません。ちょっとした挨拶などでしたら2〜3千円程度のものでOKです。ただ、誠意を見せたい・しっかりと謝罪をしたいのであれば5千円以上のものを選ぶのも良いでしょう。

また菓子折りは箱入り個包装のものがベストです。特にビジネスでは同僚同士で分けやすく、綺麗に食べられるものだと相手も食べやすいです。

好みを知っておく

個人的に渡すのであれば相手の好みのお菓子を。ただビジネスでは贈る相手が多く、また食の好みを知らない場合がほとんどですので、贈る理由や相手の年齢層・性別から選ぶのも良いでしょう。

謝罪であれば落ち着いた、突飛過ぎないものを。同じ社内の同僚であれば可愛らしいものを選ぶのも良いですね。年齢層が高い会社に贈るのなら、和菓子や老舗のお菓子を選ぶのもおすすめです。