日テレがSTARTO社との蜜月関係を築こうとしているように思えるが、その一方で日テレは2017年から旧ジャニーズのタレントが主演を務めてきた深夜ドラマ枠「シンドラ」を3月で打ち切っており、完全にべったりというわけではなそうだ。

 それでも流れに逆行してSTARTO社のタレントの新番組を立ち上げるのは、所属タレントたちの影響力の大きさが関係しているとの指摘がある。バラエティにしても歌番組にしてもSTARTO社のタレントは使い勝手がよく、熱烈なファンが多いため視聴率や見逃し配信の再生数、SNSでの話題性などにつながりやすい。とくに、夏の大イベントであるチャリティー特番『24時間テレビ』においては、例年パーソナリティーに起用される旧ジャニーズタレントのファンの力が募金額に大きく寄与しているといわれていた。

 まだ性加害問題は解決していないため、今年の『24時間テレビ』で例年のようにSTARTO社のタレントが起用されるかは微妙だが、長期的な視点で見れば関係を維持しておいたほうが得だと判断したのだろうとみられている。

 『24時間テレビ』にSTARTO社のタレントが起用されるかどうかも含め、日テレの“逆張り”がどのように作用していくのか注目だ。