お次は、やはり新潮の天皇にまつわる物語である。

 昭和天皇の第四皇女、つまり上皇陛下の姉にあたる池田厚子さんという方がいる。今93歳になるというが、その彼女が養子を迎えていたことがわかったと、新潮がトップで報じている。

 しかもその養子というのは、我々世代には懐かしい菓子メーカーの『カバヤ』の代表の野津基弘(53)だというのである。

 池田さんは、21歳で岡山の実業家・池田隆政に嫁いだ。池田は、備前岡山藩主・池田家の16代当主。

 池田は動物をこよなく愛し、「池田動物園」をつくった。現在は亡夫の代わりに園長を務めているそうだ。

 カバヤも岡山に本社を構え、現在の代表が三代目になる。売上高は200億円超で、赤字になる動物園を応援する会をつくり、動物園の筆頭株主でもあるという。

 昨年8月には池田厚子さんがカバヤの取締役に就任しているそうだ。

 池田さんには跡取りがいないという。16代も続いてきたため、池田家の親族から養子を探していたそうだが、見つからなかったようだ。

 カバヤの野津は、以前から、「爵位がほしい」「霞会館に入れないか」と、常々口にしていたという。

 そうしたこともあって、双方の考えが一致して、今回の養子縁組になったというのである。

 私は、いい話だと思う。養子縁組は、双方が望んでいることが一番いい。カバヤ、いいではないか。

 カバヤのキャラメルを買うと小さな景品が付いてきた。子供の頃は、それを集めて一人で遊ぶのが好きだった。懐かしい思い出である。