サッカーやラグビーなど、外国出身者や外国にルーツがある選手が日本代表で頑張る競技は少なくないが、野球は日本が世界トップクラスなので“逆パターン”もあるということ。世界一を目指す日本代表にとっては脅威となりそうだが、野球をめぐる状況を見つめると、真砂に続く選手は次々と現れそうだ。

「日本では圧倒的な人気を誇る野球ですが、世界的に見ればマイナースポーツ。WBC出場国を見ても、自国では野球が根付いておらず、アメリカやメキシコでプレーしている選手で固めているチームが少なくありません。ブラジル代表には日系の名字の選手がたくさんいます。出場資格はオリンピックより緩く、親のどちらかが国籍を持っているか、その国で生まれていれば代表になれます。

 こうなると、日本では才能が開花しなかった選手が、セカンドキャリアとして野球の弱小国に渡るケースは出てくるでしょう。世界ランキング15位以下のチームなら楽々レギュラーですし、指導者などになる道もある。野球の世界的な普及は関係者の悲願ですし、野球ならスポンサーも集まりやすい。動向を追うメディアも現れるでしょう。