12日に亡くなったryuchellさんの訃報を受け、“元男の子ユーチューバー”として活躍する、青木歌音さんの約4年前の動画が話題になっています。

■2019年の動画

Ryuchellさんが命を絶ったことに関して、SNSなどで激化した誹謗中傷・ホルモン注射による精神的な影響…などすべて憶測の域を出ませんが、一部週刊誌では、今年5月に会ったという友人に「最近ホルモンバランスが悪い」と打ち明けていることも報じられています。

そのなかで、青木歌音さんが2019年の3月に公開した動画が改めて話題に。「【壮絶】元男の子が女性ホルモンするとこんな副作用があります」と題し、自身の経験を伝えるものです。

■女性ホルモン開始から半年「すっごいつらかった」

「肌がスベスベになったり、胸が膨らんだり、メリットもありますよ。でも、メリットを通り越してデメリットのほうがでかい、と私は思っています」と、これまでの“副作用”について説明していきました。

まず「精神的に不安定になる」と伝えた青木さんは、「ずっとではなくて。私の場合は、女性ホルモンをはじめてから半年間くらいがすっごいつらかった」と振り返ります。

「まずはメリットが起きた」と胸の膨らみを感じることができたようですが、その後、何もつらいことがあるわけではないのに、突然涙が出るなど「涙もろくなる」ほか、「落ち込みやすくなる」と話します。

つづけて「女性ホルモンをはじめたての時って、自殺率がめちゃくちゃ上がるんですよ」と語る青木さんは、「周りの“元男の子”で自殺した人が何人かいたんです」「いわゆるメンタルの不安定さに苦しめられて、そういうことが起きたといわれている」と、女性ホルモンによるリスクを伝えました。

■「そのことをお医者さんは言わない」

これまでの動画でもホルモン投与について、「医者の診断でホルモンの量をしっかり調整してやったほうがいい」と伝えている青木さんですが、「自己判断でやっちゃう人が多い。だから失敗する、と私は思っています」と考えを述べ、「精神が不安定になる現象って、理にかなってると思う」と話します。

「男性と女性って少なからず思考回路が違う。女性ホルモンを開始直後は、男性脳から少しずつ女性脳に移行していく…と考えると、その途中経過は不安定になる、というのはごもっともだと思う」と説明し、「ただ、そのことをお医者さんは言わないんですよね」と副作用のリスクについて、医者の説明不足が明らかになりました。