40代で若年性認知症を患った夫を支える妻を描いたセミフィクション、『夫がわたしを忘れる日まで』(KADOKAWA)。

 著者の吉田いらこさんは、自身の父親が脳に障害を負う経験をされており、本作はその経験を元に描かれています。

 こちらの記事では、映画館に小学生の息子を残し「1人で先に帰った」夫のエピソードが含まれる4~6話を紹介。執筆のきっかけや、若年性認知症の患者さんや家族の困りごとを聞いた前回に引き続き、吉田いらこさんに、家族の介護の悩みや、病気になったことで職場で周りの人に迷惑をかけてしまう辛さなどについて今回は聞きました。