「弁疏」の読み方、正解は・・・


正解は

「べんそ」

です!「弁」の異体字である「辯」を使って「辯疏」と書くこともあります。

「弁」という漢字は「処理する」「はなびら」「話す」など多くの意味がありますが、ここでは「話す」という意味で使われています。

「疏」は「通じる」「うとむ」「まばら」「おろそか」「しるす」「注釈」などこちらも多くの意味がありますが、ここでは「注釈」という意味が一番近い表現になります。

「弁疏」は「事情を説明して理由をはっきりさせること」「言い訳すること」という意味になります。なお、ヒントで「疎」が「疏」の書きかえ字になると書きましたが、「弁疎」という使われ方はあまりしないようです。

「法の不知は弁疏とならず」

「弁疏」という言葉は「言い訳」「弁明」と言い換えられることが多いですが、印象的な言い回しに

「法の不知は弁疏とならず」

があります。これはラテン語の「Īgnōrantia jūris nocet.」を訳したもので、一般的には「法の不知はこれを許さず 」と言われています。「言い訳にならない=許されない」ということです。いくら「その法律を知らなかった」と主張しても、罪を犯す意思がなかったすることはできないということですが、「弁疏」を使うとまた違った印象になりますね。

言い訳しても笑って流してもらえそうな時「弁疏」という言葉を使ってみるのも面白いのではないでしょうか。

難読漢字、3問目は「虚ろ」!

「虚ろ」の読み方をご存じですか?

「虚」という漢字は「謙虚」「虚言」など音読みで使うことが多いですが、訓読みの場合はいったい何と読むのでしょうか?

「虚ろ」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○つろ」の3文字
  2. 訓読みです
  3. 「空ろ」と書くこともあります

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「虚ろ」の読み方、正解は・・・


正解は

「うつろ」

です!

「虚」という漢字は「中身がない」「うそ」「邪心がない」「よわる」など様々な意味がありますが、ここでは「中身がない=中がから」転じて「生気がなくぼんやりとした様子」をあらわす言葉です。

「空」という漢字にも「中身がない」という意味があり、「空ろ」は「虚ろ」と同じ読み方、意味で使われることが多いです。

ちなみに「うつせみ」というセミの抜け殻をあらわす言葉も「虚蟬」「空蟬」どちらも使うことがあります。