昨今、バラエティの世界では「ブレイキングダウン」のパロディ企画が頻出している。千鳥がMCの『チャンスの時間』(ABEMA)では「ブレイキングヤンチャオーディション」がシリーズ化。大悟としずる・KAZMAという2人のヤンチャ芸人がヤンチャな若手を集め、オーディション形式でアドリブ芸を披露させるというスタイルで好評を博している。

 また、ゴールデンのど真ん中である『新しいカギ』(フジテレビ系)でも「ものまねBreakingDown」と称してパロディ企画を実施。レギュラーメンバーが本家の面々に扮した面接シーンに始まり、金網ケージに入っての対戦まで「ブレイキングダウン」の雰囲気をそのまま踏襲している。

「ブレイキングダウン」は、格闘家の朝倉未来がCEOを務めるアマチュア格闘技大会。「1分間最強を決める」というコンセプトで2021年に立ち上げられ、競技選手だけでなく有名アウトローが数多く参戦することで大きな話題を呼んだ。

 その試合以上に人気を集めたのが、毎回無料公開されているオーディション風景だ。個性あふれる出場希望者たちの自己アピールはしばしば衝突を呼び、怒鳴り合う、殴る、押し倒す、イスを投げるなどの騒動が連発。流血沙汰になることもあり、因縁が生まれるとその場で対戦カードが決まることもあるという緊張感あふれる展開は、業界内外に多くのファンを生んだ。