500頭以上の珍しい蝶が飛ぶ放蝶温室が見どころの「橿原市昆虫館」や、地底宮殿のような雰囲気の「五代松鍾乳洞」、ユニークな案山子(かかし)が並ぶ「案山子公園」など、大人が遊べる奈良の穴場のおもしろスポットをご紹介します。

1.橿原市昆虫館

橿原市昆虫館は、橿原市郊外の香具山公園内にある自然博物館です。館内には、昆虫の標本を展示する「標本展示室」、昆虫の生息する環境を再現した「生態展示室」などの施設があります。

放蝶温室は館内でも特に人気のある施設で、亜熱帯の植物が生い茂る温室内に、約10種500頭以上の珍しい蝶が一年中飛び交っています。大人も興味深く楽しめるスポットです。

2.室生山上公園 芸術の森

photo by shi 🥟さん

室生(むろう)寺のすぐ近くに、雄大な室生の里の景観を取り込んだ屋外アートミュージアム「室生山上公園 芸術の森」があります。青い空と緑豊かな山々、敷地内を爽やかに吹いている風と軽やかに調和するモニュメントの数々は、写真映えもばっちり。

photo by chibimeguさん

作品を展示する場所を考慮しながら彫刻を制作しているという、ダニ・カラヴァンの数々のモニュメントは、自然環境と溶け合い、公園全体が芸術性の高い一つの作品となっているとも言えます。また園内にはイベントスペースも設けられており、野外で様々なイベントも開催されています。

3.五代松鍾乳洞

昭和4年、赤井五代松翁によって発見された「五代松(ごよまつ)鍾乳洞」。発見から十余年の歳月と私財を全て注いで完成させたと言われており、その功績を称えるべく、発見者の名前が鍾乳洞に付けられました。

延長80m、2層構造の鍾乳洞で、洞内では鍾乳石や石柱、石筍など多くの自然の神秘を鑑賞することができます。特に、高さ8mにも達する「大黄金柱」は見応え抜群。また、鍾乳石は20〜30cmから大きいものでは3〜4mになるものもあります。洞内はライトアップされており、光に照らされたその姿は、まるで神秘的な地底宮殿を思わせます。