ヒュッゲとは?
ヒュッゲとは、欧米で注目を集めている「北欧発祥のライフスタイル」を表しています。「ヒュッゲ」は、デンマーク語で「温かく居心地のいい雰囲気・空間」を意味する言葉です。
一人でゆったり過ごす時間もヒュッゲスタイルだと言えますが、家族や仲間と心地のいい時間を楽しむことを意味しています。人との繋がりを大切にするデンマークならではの言葉だと言えるでしょう。
今回は、ヒュッゲとはどういうものなのか、生き方やインテリア、持ち物から、毎日の生活を幸せに生きるポイントを見出していきましょう。
ヒュッゲとは?《生き方編》
デンマークは、北欧の中でも国民の幸福度が世界一高いと言われる国です。夜が長く寒さが厳しいデンマークは、決して環境に恵まれている訳ではありません。どんな環境の中でも幸せを強く感じて生きていけるなんて素敵なことですね。
156カ国の幸福度ランキングで、世界58位の日本からはかけ離れた「幸せを感じる毎日」は、一体どのようにして生まれているのでしょうか。ここでは「ヒュッゲとは《生き方編》」として、デンマーク人に習う幸せへのポイントを4つご紹介します。
ヒュッゲな生き方に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ヒュッゲとは①気負わない
北欧・デンマークの人は、人との繋がりをとても大切にする特徴があります。暮らし中で何の準備もなく友人同士、または隣近所で「今からヒュッゲしようよ」というやり取りが生まれるラフな国民性を持っているのです。
仲間を集めてのホームパーティーとなると、日本では買い物に行って、部屋を掃除して、また訪問する方も「手土産どうしよう」なんてお互いに気を遣ってしまうもの。
デンマーク人の「ヒュッゲ」は、準備から参加者も混ざって行い、料理も日常的なもので行います。どちらも気負わない生き方ができることこそ、暮らしの幸せに繋がるのでしょう。
ヒュッゲとは②人との時間を大切にする
前述でもふれた通り、北欧・デンマークの人は家族や友人など、暮らしの中で人との時間をとても大切にします。ヒュッゲとは、言葉の意味自体が「温かく心地のいい空間・雰囲気」という意味を持ちます。
ヒュッゲとは、人との精神的な繋がりの充実から生まれる「幸せ」なのかもしれません。日本人は、仕事や勉強に追われ忙しい毎日を送る人も少なくありませんよね。
大切な人との時間を大切にできる暮らしこそ、北欧人から学ぶ「ヒュッゲな生き方」なのかもれません。
ヒュッゲとは③仕事への意識
ヒュッゲとは、仕事への意識の面でも参考にしたい生き方を表していますよ。一定の収入になると、それ以上の収入は税金として徴収されるデンマーク。
北欧の中でも社会保障がかなり充実しているデンマークでは、「今や将来を生きるために懸命に働く」という意識よりも、自分のやりたい仕事だから働く、という意識を持っているのも特徴的です。労働時間も16時、17時には終わり、残業はしない人がほとんどです。
仕事とプライベートにしっかり線を引き、自分の時間をしっかり大切にできる、という意識こそ安定した精神状態を保つ秘訣なのです。
ヒュッゲとは④多くを求めない
必要なものを必要な分だけ、という感覚をもつデンマークの人たち。北欧人には、多くを求めない生き方が定着しているのです。日本でも話題になった「ミニマリスト」のスタイルで、ひとつのものを大切にする暮らしを大切にしているのですね。
良いものを大切に、意味を持ってきちんと長く使い続けることが、安定した心の落ち着きにも繋がっているのではないでしょうか。ヒュッゲとは、心地のいい暮らしを作るポイントでもあるのです。
多くを求めず与えられた環境や今持っているものに満足することで、心身ともに充実した心の幸福度が増すのではないでしょうか。
ヒュッゲとは?《インテリア編》
ヒュッゲとは、古くからあるものを何年も大切に使い続ける文化があります。ヒュッゲの意味を知ることで、毎日に素敵な彩りを加えられるはず。インテリアにも、北欧ならではのものを準備して、暮らしの中からヒュッゲを楽しみたいですね。
ここでは、ヒュッゲとはどんなインテリアを楽しめるのか、北欧スタイルのインテリアを4つご紹介します。北欧のインテリアやヒュッゲな暮らしに興味のある人は、チェックしてみてくださいね。
ヒュッゲとは⑤木製北欧家具
大人女子に人気を集める北欧家具も、ヒュッゲの暮らしに欠かせないインテリアのひとつです。例えば、デンマークの人は椅子に強いこだわりを持っているのだとか。
ヒュッゲとは、家族や仲間との団らんをゆったりと楽しむもの。ヒュッゲを楽しむときに、心地のいい椅子はとても重要な意味をもつのです。木の温もりを感じられる北欧家具で、ヒュッゲのスタイルを満喫しましょう。
ヒュッゲとは⑥キャンドル
寒く夜の長い北欧では、各家庭にキャンドルが常備されているほど、キャンドルは北欧人の暮らしに欠かすことのできないアイテムです。電気のパシッとした照明よりも、ほのかに揺れキャンドルの炎は、ゆったりとした時間をプレゼントしてくれそうですね。
ヒュッゲとは、居心地のいい空間や雰囲気をゆったり楽しむものだという意味にもリンクしています。北欧スタイルのキャンドルをぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。
ヒュッゲとは⑦植物
植物からもたらされる生命力は自然な温かさを生み出してくれます。とくに冬が長い北欧・デンマークでは、植物は暮らしに心地よさを与えてくれる大切なもの。
ヒュッゲとは、家族や仲間で温かな食事や時間を楽しむものなので、皆と囲むダイニングテーブルの真ん中に、可愛らしい花や観賞植物をインテリアとして置いてみると、ヒュッゲをより身近に感じられそうです。
ヒュッゲとは⑧伝統の雑貨
ヒュッゲとは、家族や仲間など人との時間を大切にすること。ヒュッゲを楽しむときに、北欧家具や伝統雑貨は当たり前のように空間に溶け込んでいるものです。
暮らしの中で人との絆や受け継がれてきた物を大切に、インテリアとして楽しむことこそ「ヒュッゲとは」という意味にしっかり寄り添うことができるのではないでしょうか。
例えば日本なら、両親から受け継いだ食器や寝具、嫁入り道具などを身近に置くことも「ヒュッゲな暮らし」だと言えるでしょう。