昨年12月より1階のカフェのみ営業していた、京都府京都市の抹茶カフェ「京都 茶の湯 明保野亭」が、4月1日(月)にグランドオープン。2階の茶室で行う抹茶の体験会をスタートする。

目に見えない文化を感じられる空間



観光地・清水の産寧坂にある「京都 茶の湯 明保野亭」は、一般的な抹茶カフェとは異なり、日本らしい抹茶ドリンクやスイーツを提供するだけでなく、そこから一歩進んで、目に見えない文化的なものを感じられるような場所にしていきたいという思いから誕生した。

「侘び寂び」のように質素で不完全なものに美を感じる、待っている時間、飲み終わった後の時間をゆっくり過ごす、一杯ずつ点てる作法の中にあるおもてなしの心などを感じられる空間だ。

現代の「茶の楽しみ方」を提供


平安時代から人々の歴史を刻み続ける、歴史ある坂道・産寧坂に位置する同店は、江戸時代には坂本龍馬をはじめとする幕末の志士たちに親しまれたとも言われている。同店2Fには茶室が3部屋あり、この場所にちなんだ「茶」の文化を大切にし、先人たちに思いを馳せながら、現代の「茶の楽しみ方」を提供する。


風流、わびさび、和敬静寂…聞いたことはあっても、それがどんなものかよく知らないという人も多いのではないだろうか。一杯ずつ、心を込めて点てる抹茶ドリンクに、本格的な茶室で気軽に茶の湯を体験する。ゆったりとした時間と空間の中で、お茶を通してそんな日本らしい美的感覚に触れてみる。現代を生きる私たちに、大切な何かを取り戻してくれるような古くて新しい未体験を、ここ京都から発信していく。

抹茶の体験会をスタート


今回のグランドオープンより、2階の茶室にて抹茶の体験会をスタートする。事前予約制で、30分3,500円(税込)、1回6名まで。石臼で抹茶を挽く体験の後、自身で抹茶を軽量し、湯釜を扱い、お茶を点てお菓子と共に楽しむ。開催日については、店頭または電話にて問合せを。

専任スタッフが在籍の場合のみ、当日参加も可能で、料金は20~30分2,500円(税込)。石臼で抹茶を挽く体験の後、準備されたお椀で抹茶を点ててお菓子と共に楽しむ。


1階は、カウンターが特徴の落ち着いたカフェ空間で、スタッフが目の前でお茶を点てて商品を提供する。歴史と伝統を感じる趣のある建物で、ゆっくりと過ごすことができる。


2階から眺める産寧坂の街並みは、まるで幕末にタイムスリップしたかのような気分に。歴史のある建物で素敵なお茶時間を楽しんでみては。

◼京都 茶の湯 明保野亭
住所:京都府京都市東山区清水2-222
営業時間:11:00〜18:00
席数:30席
食べログページ:https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26040425

(山本えり)