「このクレカでは楽天がお得になるし、こっちだとAmazonがお得になる…」そんな風にいろいろな経済圏を使い分けている人もいるでしょう。

でもこれ、ポイ活初心者にはおすすめできません。初心者が複数の経済圏で浮気しようとすると「管理できなくなって、結局ポイントがうまくたまらない…」ということも。

今回は、4種類の「ポイント経済圏」の特徴や、経済圏を1つにしぼって上手にポイントを貯めるためコツを解説します。

4つのポイント経済圏を比較

ポイント経済圏とは、ある特定の会社が提供するECサイト、通信会社、決済サービスなどさまざまなサービス群のことです。毎日の買い物や携帯電話の契約をポイント経済圏内で行えば、効率的にポイントを貯めることができます。主要な4つのポイント経済圏について、特徴をまとめました。

項目 ドコモ経済圏 楽天経済圏 PayPay経済圏 au経済圏
貯まるポイント dポイント 楽天ポイント PayPayポイント Pontaポイント
携帯キャリア NTTドコモ 楽天モバイル ソフトバンク au
クレジットカード dカード 楽天カード PayPayカード au PAY カード
QRコード決済 d払い 楽天ペイ PayPay au PAY
ネットショッピング dショッピング 楽天市場 Yahoo!ショッピング au PAY マーケット
マイルに交換できる
航空会社
JAL ANA JAL

月2,000ポイント以上!ポイント経済圏を徹底活用したポイ活シミュレーション

ポイント経済圏を1つにしぼって買い物・支払いすることで、普段の生活で無理なくポイントを貯められます。

ここでは、一般的な主婦がドコモ経済圏でポイ活に勤しんだ場合、1ヵ月でどれだけポイントが貯まるのか、シミュレーションをしました。

なお、支払にはdカード GOLDを使ったと仮定しています。このカードの場合、通常は利用額100円ごとに1ポイント、ドコモの携帯料金など所定のサービスを利用したときは100円ごとに10ポイント貯まるため、その前提で計算しました。

項目 支払額 ポイント獲得数
ドコモの携帯料金 10,000円 1,000ポイント
電気料金 10,000円 100ポイント
ガス・水道代 6,000円 60ポイント
食費 75,000円 750ポイント
日用品 25,000円 250ポイント
娯楽費 30,000円 300ポイント

上表のとおり、ドコモ経済圏1つにしぼって携帯料金や光熱費、生活費をすべて支払えば、1ヵ月で2,460ポイント、1年間で2万9,520ポイント貯まります。

さらに貯めたい場合は、dポイントカード(dカード GOLDでもOK)を提示すればポイントが付与される店舗を使うのもおすすめです。たとえば、以下の店舗で貯まります。

● ローソン
● マツモトキヨシ
● ココカラファイン
● 高島屋
● 京王百貨店
● ライフ
● エディオン
● コジマ

また、電気料金やガス・水道代など毎月必ず発生する固定費をクレジットカードで払い、ポイントを貯めるのも効果的です。ただし、水道に関しては市区町村によってクレジットカード払いに対応してないこともあるため注意してください。

本命の経済圏で効果的にポイントを貯めよう

ポイ活をする際は、経済圏を1つにしぼり、貯めるポイントを分散させないことが重要です。本命の経済圏を決めて上手に活用すれば、年間でかなりのポイントが貯まっていきますよ。日々の生活をより豊かにするためにも、ぜひ取り組んでみてください。

文・荒井美亜(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー)
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。日本FP協会の消費者向けイベントにも講師として登壇経験あり。