寝屋川市民たすけあいの会は、芽ばえと協働して、寝屋川市の小さくうまれてきた赤ちゃんへへぴったりのベビー服を贈るプロジェクトを行っている。

寝屋川市民たすけあいの会は、令和3年より取り組んでいる「めばえプロジェクト」を今後も継続し、寝屋川市の小さくうまれてきた赤ちゃんへ、産着と洋服を贈り続けるための寄付をクラウドファンディングで募るとともに、この発信を通じて全国の同じ思いをもつひとたちとノウハウを共有していくという。

2021年度大阪府ベスト育児制度賞を受賞

ボランティアが製作し、かわいくラッピングして届ける

「めばえプロジェクト」では、令和3年より、小さくうまれてきた赤ちゃん用のベビー服を製作・ラッピングをボランティアの手作りで行い、寝屋川市の190人の赤ちゃんとその家族に渡してきた。

小さくうまれてきた赤ちゃん=「低・極・超 出生体重児」は、うまれてきた赤ちゃんの約1割にあたる10人に1人といわれている。寝屋川市では1年の出生数が1,200~1,600人ほどで、その1割が小さくうまれてきた赤ちゃんだそう。

同プロジェクトでは、その赤ちゃんと家族に、寝屋川市の子育て支援課の協力を得て、手作りのかわいいベビー服を届けた。そんな取り組みは、日本子育て制度機構が運営するイクハク(育児助成金白書)主催の2021年度大阪府ベスト育児制度賞を受賞した。

取組に至った背景

小さくうまれてきた赤ちゃんは「小さい」ということだけで難しいことを抱える。その一つが、小さな赤ちゃん向けのベビー服・おむつが少ないことだ。

小さくうまれてきた子どもの中には、すぐに病院から退院できない子どももいる。ようやく病院から退院して家に帰ることができても、そのときに着る洋服が無いこともあるという。そんな家族の体験談から同プロジェクトは動き始めた。

「想い」を込めて作るベビー服

小さくうまれた子どもたちとその家族には、手厚いサポートが必要だと言われている。

手厚いサポートというと、つい医療や福祉の制度かと思いがちになるが、実はもっと日常的なことが必要だと同団体は語る。たとえば、産着や洋服といったベビー服、おむつなどもその一つ。

「新生児むき」の中には、小さい新生児向きと書かれているそれらの商品は、ほとんどが2,500g以上の赤ちゃん用だそう。



「めばえプロジェクトの」産着や洋服は、2,200g、身長が40cmくらいからの赤ちゃんが着ることができるサイズ。産婦人科や周産期医療センターの病院スタッフにも相談した上で、どのくらいの大きさのものがいいのか、素材はどんなものがいいのかなどを聞きながら「想い」を込めて作られている。

今回のクラウドファンディングには、寝屋川市長をはじめ、たくさんの応援が寄せられている。そして、寝屋川市の赤ちゃんだけでなく、全国の小さくうまれてきた赤ちゃんとその家族に、同じ思いをもった人たちへ発信し、ノウハウを共有していきたいと寝屋川市民たすけあいの会は考えている。