とはいえ、旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)が頭を抱えているのがNHKの対応だという。4月の番組改編に伴い、旧ジャニーズタレントが出演していた8番組が終了。当面は新規の番組出演がなくなることが発表されている。

「井ノ原快彦ら事務所幹部がNHKにお詫び行脚を繰り返し、ギャラや番組内容にもこだわらないとの条件を提示したものの、けんもほろろだったとか。そこにきて、ジャニー喜多川氏による性加害問題をいち早く報じていた英BBCが3月30日、新たなドキュメンタリー番組を公開。そこでSMILE-UP.社長の東山紀之氏が、ジャニー氏以外に事務所スタッフ2名が性加害を行っていたと認める証言をしたと伝えたのです。これにより、またもや旧ジャニーズ勢への風当たりが強くなりそうな雲行きです」(芸能記者)

 NHKの番組出演がないことが深刻ダメージになっているのにはある理由があるという。

「旧ジャニーズの3大資金源となっているのがファンクラブ、CD販売、コンサートです。その中でも、とりわけ地方のファンクラブ会員離れが加速し、金額にして数十億円単位で減収となっていると見られています。その理由を分析したところ、どうやら未成年のファンの会費を払っている親たちの信用が得られていないということでした。地方ではNHKは絶大なブランドで、そこから『NO』を突き付けられている事務所タレントのファンクラブ会費は出せない、と財布のひもが堅くなっているというわけです。そのため、なんとしてもNHKの番組出演を解禁してもらい、今年の『紅白歌合戦』に最低1枠は確保したい構えですが、今の流れでは難しそうな気配です」(芸能関係者)

 新たな性加害者が浮上したことで、NHKはおろか民放でも再度のスポンサー離れが懸念されそうだ。