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「マトリックス」5作目の企画が進行中。監督はドリュー・ゴダードが務める。

ワーナー・ブラザースが、「マトリックス」シリーズ第5作が制作中と発表した。監督はドリュー・ゴダードが務める。ゴダードは『クローバーフィールド/HAKAISHA』(’08)『オデッセイ』(’15)の脚本家で、『キャビン』(’11)など監督経験もある。彼は業務パートナーであるサラ・エスバーグと共に脚本を執筆し、製作にも携わるようだ。

ちなみに「マトリックス」シリーズの監督はこれまでラナ&リリー・ウォシャウスキー姉妹(4作目はラナのみ)が務めており、ウォシャウスキー姉妹以外が監督する「マトリックス」作品はこれが初めてとなる。なお、ラナは5作目でも製作総指揮で関わるようだ。

過去シリーズでネオとトリニティを演じてきたキアヌ・リーブスとキャリー・アン・モスをはじめ、キャストの誰が5作目でも続投するのかはまだ不明。なお4作目である『レザレクションズ』ではヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、ジョナサン・グロフ、ニール・パトリック・ハリス、プリヤンカー・チョープラーらが参加していた。

世界観を尊重しつつ、さらに想像広がる世界へ

あらすじの詳細も不明だが、ワーナー・ブラザース・モーション・ピクチャーズの製作担当者ジェシー・アーマンによれば、シリーズが成功してきた要素は踏襲しつつ、さらに想像広がる世界に進むとのことだ。

アーマンは「ドリュー(・ゴダード)は、我々とラナ&リリーが25年以上前に始めたことを尊重しながら、シリーズとキャラクターへの彼自身が持つ愛に基づくユニークな視点を提供し、すばらしい方法でマトリックスの世界を続けられると信じてワーナー・ブラザースに来てくれた」とアーマンは声明でゴダードへの信頼を明かす。続けて彼は「ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのチーム全体が、ドリューが新たな『マトリックス』映画を作ることを嬉しく思う。ウォシャウスキー姉妹が四半世紀を費やして作り上げた映画の世界に彼のビジョンを加えることができるから」とシリーズの未来に期待を見せている。

【予告編】『マトリックス レザレクションズ』

「『マトリックス』シリーズが映画と私の人生を変えたと言っても過言ではないよ」。そうゴダードは語る。そして「ラナとリリーの精巧な芸術は私を毎日インスパイアする。彼らの世界でストーリーを語るチャンスがもらえたことに、感謝の気持ちでいっぱいだよ」と、今作に携われることを喜んだ。

1999年にシリーズを開始した『マトリックス』は、歴史上最も影響力のあるSF映画の1つと見なされている。続編として、『マトリックス リローデッド』『マトリックス レボリューションズ』が2003年に、そして2021年に『マトリックス リザレクションズ』が公開された。しかし、18年の時を経て登場した4作目は、興行成績的には失敗。今作がHBO Maxで追加料金なしに視聴可能であったことなども手伝い、製作費1億9000万ドルに対して世界でわずか1億5900万ドルの興行収入にとどまってしまった。

5作目がシリーズにおける起死回生の一手となるか、注目が集まる。