◆2005年、透明感のあるCM美少女だった

ここで仲里依紗さんの芸能界でのキャリアを振り返っておきましょう。

筆者が仲さんを認知したのは2005年。当時「進研ゼミ 中学講座」のCMに出演していた彼女にインタビューさせていただいたことがあり、透明感があって聡明な雰囲気の美少女だったということをよく覚えています。

「数学終わったらスイカ、数学終わったらスイカ……」と心の中で呪文のように唱えながら勉強をがんばる彼女を映したその「進研ゼミ」のCMは、テレビでばんばん流れていました。けれど、残念ながらこのCMだけで「仲里依紗」の名前が世間に広く浸透したということはなく、まだまだ仲さんは知る人ぞ知る新人タレントという程度だったと記憶しています。

その翌年の2006年には、細田守監督作品のアニメ版『時をかける少女』の主演声優に抜擢され注目を集め、実写のドラマにもバイプレイヤーとして出演していくようになったため、徐々に「仲里依紗」という名前が知れ渡っていきます。

2008年には23時台のドラマながら、『ハチワンダイバー』(フジテレビ系)で2番手キャストに起用され、セクシーなメイド服を着こなしたヒロイン役で作品を盛り上げたのです。