ママ友界は、子どもが同じ年齢だというだけで一緒に過ごす独特の世界。さまざまな人が入り乱れて、ときには驚くようなことをする人も現れます。
斉木朋美さん(仮名・40歳)も、想像のナナメ上の体験をしたひとり。
子どもの小学校入学をきっかけに、引っ越してきた斉木さん一家。まだ知り合いもいない中での入学式を迎え、ここで親子ともに良い出会いがあればいいなと期待に胸を膨らませていました。
◆入学式にオシャレなママと出会う
「入学式が終わって最初の保護者会で、たまたま隣に座ったのが、オシャレな雰囲気のママ、Oさんでした。保護者証を入れるカードホルダーがとても素敵だったので『そのカードホルダー、素敵ですね』と声をかけてみたんです」
するとOさんはニッコリと笑って、そのカードホルダーは手作りだと教えてくれました。タティングレースという細い糸を編んで作ったものだそうです。よく見ると、ピアスもハンドメイドのタティングレースを使った素敵なものをつけていました。
「とても素敵で似合っていたし、タティングレースというのも初めて見たので、興味津々でいろいろ聞きました。するとOさんは『もし同じものでよければ、カードホルダーを作りましょうか?』と言ってくれました」
Oさんの提案を嬉しく思い、お願いすることにした斉木さん。急がないのでいつでも大丈夫と伝え、連絡先を交換しました。入学早々、素敵な出会いがあったなぁとウキウキした斉木さんですが、その後、不穏な空気が漂い始めます。
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