リユース子供服の無人店舗「めぐりふく」は、生活困窮家庭にリユース子供服を無料で届けるクラウドファンディングを、4月28日(日)までの期間で実施している。

安く気軽にリユース子供服が買える場所


「めぐりふく」は、2021年5月に東京都練馬区江古田の商店街「江古田ゆうゆうロード」にオープンした“日本初の完全無人店舗のリユース子供服屋”。


店内には、子供服、おもちゃ、靴などが1,200点ほどあり、求めやすい価格で提供するために“店員がいない無人店舗”にて販売するスタイルだ。

店鋪運営者自身も8歳、6歳、3歳、0歳の4人の子供がいる、子育てと仕事を頑張るワーキングママでもある。以前は、子供服はすぐにサイズが合わなくなり、「ママ友の家庭にお譲りや交換をする」「買取に出す」「捨てる」などの方法で処分をしていた。

しかし、譲りや交換をする相手がいなかったり、買取ではほとんど値段がつかなかったり、愛着のある服を捨てるのはもったいないという思いなど、処分には困っている人が多い状況がある。そこで“安く気軽に誰でもリユース子供服が買える場所”を作りたいと思い、「めぐりふく」の店舗をオープンした。同店が“地域でのリユース子供服の流通の大切な場所”でいられることを目指している。

不要になった子供服を再び社会に戻す


昔から日本で行われてきた“ご近所さんからお洋服のおさがりをもらう”という文化はかなり少なくなってきた。同店では、すぐにサイズアウトしてしまう子供服を再び社会に戻せる店として運営し、SDGsの目標の1つである「つくる責任つかう責任」に取り組んでいる。不要になった子供服やおもちゃを店頭のリユース品回収ボックスに寄付してもらうことで、SDGsの観点で“ゴミを減らす活動”を実施している。

今必要としている子供に届ける


2020年の環境省の調査によれば、国内では家庭で着古すなど使い終わった衣服の66%に当たる約51万トンがそのまま廃棄され、リサイクルや再利用されたのは約3割にとどまっている。また、子供1人当たりの子育てにかかる年間の費用のうち、衣服や食費などの養育費にかかる費用は80万円ほどに上り、最近の物価高で今後も高騰していくことが予想される。


さらに、厚生労働省が2023年に公表した報告書では、日本の子供の約9人に1人が相対的貧困状態にあることを示している。子育て世帯は非常に生活が大変で、少しでも切り詰めたいと考え、それが少子化の要因の1つになっている。無駄に捨てられる子供服を“今必要としている子どもに届ける”ことが必要であると考えている。

クラウドファンディングでは、子育て世帯にリユース子供服を無料で届けて養育費負担軽減につなげ、リユース子供服の流通を増やして衣料の廃棄量軽減につなげることを目的としている。目標金額は150万円。1セット子供服10枚を全国200世帯に発送する商品代、人件費、送料などに使用する。

子育て世帯にリユース子供服を無料で届ける「めぐりふくプロジェクト」を支援してみては。

CAMPFIRE:https://camp-fire.jp
プロジェクト名:リユース子供服を無料で届けたい!【めぐりふくプロジェクト】子供服で社会貢献

めぐりふくHP:https://www.megurifuku.com
Instagram:https://www.instagram.com/megurifuku

(山本えり)