服飾ブランド「matohu」は、同ブランドのデザイナーが日本各地の手仕事を訪ね、その土地の魅力的な歴史や風土、手仕事を通してコレクションを発表する「手のひらの旅」として、能登をテーマに「手のひらの旅12祈りのかたち」のショートムービーを発表した。

また、3月10日(日)に発売された、同ブランドデザイナー・堀畑裕之氏と輪島塗の塗師(ぬし)・赤木明登氏による共著『工藝とは何か』7,800円(税抜)の発刊を記念したトークイベントを、3月26日(火)より東京、大阪、名古屋、熊本の「matohu2024-25 秋冬コレクション」オーダー会場にて順次開催する。

輪島塗の塗師が語るショートムービー

「手のひらの旅」の12回目は、石川県能登半島の自然や町、輪島塗などの工藝を旅のテーマにしていたが、元日の能登半島地震のため途中で撮影が中止に。急遽、金沢に仮工房を移転させた輪島塗の塗師・赤木明登氏を訪ね、赤木氏とmatohuデザイナーの堀畑氏との共著『工藝とは何か』について語り合い、これからの時代に大切なメッセージが込められたショートムービーを完成させた。


『工藝とは何か』は、黒田泰蔵氏の仕事、禅、民藝、カント哲学を手がかりに、堀畑氏と赤木氏が多才なゲストとともに「美しいものとは何か?」「つくることの根源的な意味とは何か?」について対話をつづけ、その核心に迫っている。民藝を咀嚼し、更新していく、新たな工藝論。現代のものづくり、あるいは生き方に、自分なりの哲学を持つ人たちと対話し編み上げた一冊だ。

matohu2024-25 秋冬コレクション


matohuは、製品・生地の在庫ロスをなくすため、同ブランドの想いや商品に賛同したショップやギャラリー、グループ、個人とパートナー・ショップ制度を設け、オーダー会やオンラインショップでの完全受注生産を行っている。


今回、モノトーン調の抑えた色合いと、ベーシックにひとひねりを加えたパターンで、凛としたユニセックスな印象をさらに洗練させた「matohu2024-25 秋冬コレクション」を発表。赤木氏とコラボレーションした朱漆の木製ボタン、能登の浜辺の小石を「乾漆(かんしつ)」の技法でかたどってボタンにしたシリーズや、毎シーズン取り組んできた「天然発酵建本藍染」の糸から織った上質な素材感の「matohuデニム 001」も発表された。

トークイベントや限定販売を実施

同コレクションオーダー会にあわせ、東京、大阪、名古屋、熊本の会場にて赤木氏との共著の書籍発刊を記念したトークイベントや、輪島塗チャリティートートバック、会場でしか手に入らないmatohuの生地を使った特別な装丁本の限定販売なども実施する。


「輪島塗サポートプロジェクト」チャリティーバッグ「のとート」5500円(税込)は、肩掛けと手提げが兼用できる、厚地の大きめの実用的なトートバッグ。3月30日(土)からmatohu椿山で発売するほか、各地の展示会場かmatohu椿山店から通販でも購入できる。売上は、被災した輪島塗職人の工房再建に、経費を除いた全額が寄付される。

また、ポップアップイベント(現物販売)も、山形、和歌山、島根で開催する。詳細は公式サイトで確認を。

この機会に、「手のひらの旅12祈りのかたち」のムービーや『工藝と何か』、「matohu2024-25 秋冬コレクション」をチェックしてみて。

手のひらの旅ムービー:https://youtu.be/P8ftTf51FWg
Matohu HP:https://www.matohu.com

(山本えり)