「あのね、完璧なネタになってんの。おまえら、1回これ通したろくらいの、すごいの、全部当ててくの」

「えっ? って思って。もっとその場のノリかと思ったらさ、まあすごいんだよ。ドッカンドッカンウケてさ。マジかと思ってさ」

 太田は、そのネタがもともと和牛の漫才を引用したものであり、山里もそのネタを知っていると思ったというが、後に水田に確認したところ「これ用に作りました」という返答だったという。

「マジで! つって。すっげえって!」

 太田は帰宅後も水田の漫才が脳裏から離れず、「水田の完成度すごかったな」と感じながら自分と山里の漫才について後悔を覚え、「もう1回山里とやるなら、もうちょっと行けると思う。どんどん新しいアイディアが出てきてるんだよ」と、大いに触発されたようだった。

 その後も「水田がすごかった」と繰り返した太田。昨年12月、突然の解散発表の際には、川西賢志郎のコメントから「水田が情熱を失った」というニュアンスの言説が広まり、ファンを悲しませる事態となった。だが、解散発表後の水田は、より笑いに対して貪欲になっているように見える。