第4回のインタビューを受けてくださったYさんの「20代で専業主婦になる【インタビュー連載】家族とキャリアと私(4)」後編。

パートナーと学生結婚し、大学院を卒業後に専業主婦になったYさん。前編はYさんが専業主婦になった理由と専業主婦になって変わった生活・デメリットについてお話を伺いました。後編では、専業主婦として生活する上で感じるメリットやこれからの将来に考えていることなどについてお話を伺いました。

自分の時間があることが大きなメリット

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

ー専業主婦として生活する上でメリットと感じる点はありますか?

メリットあるかな~…あっでもやっぱりストレスは少ないと思います。旦那が「会社嫌だ~」と言いながら会社に行くのを見ていると、自分にはそれがないので。もちろん、家事などの仕事は沢山ありますが、会社で働くような縛られた生活ではないので、専業主婦のメリットとして自分の時間が多いことが挙げられると思います。

ー自分の時間は何をしていることが多いのですか?

小遣い稼ぎ程度ですが、アクセサリーを作ってサロンに置いてもらって販売しています。骨格診断とパーソナルカラーを意識したアクセサリーを作っています。

ーそうなのですね!では今後それらに活かせるような資格を取る予定はありますか?

そうですね。何らかの資格を取得して、サロンやカフェなどが開けたらいいなと思っています。だから自分のやりたいことを中心に考えて生きていけるのは専業主婦のメリットだと思います。周りの友達でも、「独立したい」「何かを開きたい」と考えている人はいますが、仕事をしていると時間的にも無理だったりしますよね。専業主婦だと働いていない分時間はあるのかなあ。

家庭を支えるだけでなく、自らの趣味を楽しんでお金に換えるYさんの生活は、専業主婦に憧れを抱く女性の理想の主婦像ではないでしょうか?私自身、専業主婦になりたいと思った経験はあまりありませんが、パートナーのことを支えながらも、社会で働き、趣味も楽しむYさんの生き方は素敵で憧れを抱きます。

朝起きたら洗顔より先に洗濯!

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

ー他者の生活リズムを上手く考えながら、自分の時間も大切にしているようですね。ではYさんの一日のスケジュール例を教えていただけますか?

夫より朝早く起きて、顔を洗うよりも先に洗濯機を回します。そのあとお弁当を作って、送り出して、洗濯物を干します。これが朝一時間ぐらいに起きる出来事です。

洗濯が終わると洗い物をして、そこでひと段落するので顔を洗います。その後は午前中からアルバイトに行ったり、お義母さんと買い物に行ったりします。アルバイトは日によっては帰りが22時過ぎになることもありますが、基本的に日中はフリーです。アルバイトがない日は、15時頃には帰宅して、洗濯ものを取り込んだり、夜ごはんの支度をしたりします。…こうやって振り返ると主婦って感じですね(笑)

ーすごく朝が忙しそうですね…。

そうですね。一日の流れはこんな感じです。でもなんていうんだろう、名前が付いていない家事があるじゃないですか。排水溝のゴミを取るとか、ゴミの日の前の日は家中のゴミを集めてゴミ袋を変えるだとか。そういう感じの家事がちょくちょくあります。お義母さんは、できる方がやれば良いと言ってくれますが、そういうのはやっぱりお義母さんにはやらせないように気を使います。あとは毎回必ず「ありがとう」「ごめんなさい」は伝えるようにしています。

ー素敵な関係性で羨ましいです。では家事はパートナーとは100対0でYさんが担っている形ですか?

そうですね。そこに少し不満はあります(笑)もしかしたらこれが専業主婦のデメリットにも入るかもしれない。「家にずっといるんだから、家のことできるだろ」って相手は思うと思います。

ーどうしても「楽」って思われてしまいますよね。

楽って思うだろうし、時間あったんじゃないの?って思っちゃうと思う。仕事と家事は両方大変だけれど、大変さが違うタイプだと思うので。最初の頃は「一日何してたの?」と言われることもありましたが、怠けていたわけではないということを伝えるようにしたので、最近は大変だねと言ってくれるようになりました。

ー理解のある素敵なパートナーですね。

理解があるというか…言わなきゃわからないので、思ったことは言うようにしています。教育してる気分(笑)

どうしても「楽」と思われてしまうのが専業主婦の悩みどころ。朝誰よりも早く起きて、家庭のことを全てやる専業主婦の仕事は、会社員の仕事と比べたら楽だなんてことは一切ありません。専業主婦の仕事を年収換算すると500万近いとも言われています。パートナーと、お互いの生活の大変さを理解できる関係性が結婚生活には必要不可欠だと感じました。