ano、MISAMO、SEVENTEEN、すとぷり……ターゲットを若年層に定めたNHK

 一方、業界関係者の間でも今年の『紅白』の“激変ぶり”は話題になっている様子。

「旧ジャニーズ枠消滅により、大手芸能事務所のアミューズ枠が目立つようになりました。今年はPerfume(16回目)、福山雅治(16回目)、星野源(9回目)、そして大泉と4枠を確保しています。かつては『LDH枠』、AKBら『48グループ枠』も存在感を放っていましたが、いずれも『紅白』への出場枠はゼロという状況が続くことに」(週刊誌記者)

 また、NHKが視聴者のターゲットを「20代以下の若年層に振り切った感がある」(テレビ誌ライター)という声も。これは今年に限ったことではないが、近頃の『紅白』は人気アニメの主題歌を歌う歌手、YouTube発のアーティスト、K-POP関連勢を推しており、「今年の出場者では、ano、milet、キタニタツヤ、すとぷり、TWICE発の日本人ユニット・MISAMO、Stray Kids、SEVENTEENらがそれに当たる」(同)という。

「NHKは明らかに番組自体の“若返り”を意識している。昔ながらの『紅白』にあった“年末に家族で楽しむ”雰囲気の番組とはまったく異なるものになるでしょうし、視聴率的には大爆死は間違いない。それでも『若者向けの番組にしたい』『懐メロ番組にはしたくない』といったNHKの強い意思を感じます。いずれは演歌勢も淘汰されるのでは」(テレビ誌ライター)

 『紅白』のこれからを見据え、大胆な若返りを図っているとみられるNHK。高齢化社会の本番はこれからだが、今後も引き続き若年層向け番組に舵を切っていくのだろうか。