思いがけず犯罪に巻き込まれそうになったことはありませんか?
今回はそんな危険を感じたエピソードについてfuelle編集部が取材しました。

中絶費用を出して欲しい

私の娘たちは社会人で自立してしまい、夫と二人慎ましく暮らしていました。ある日、非通知の電話が家の電話にかかってきました。

「おばちゃん、俺やけど。」とっさに私は妹の息子、つまり甥っ子だと思い「ゆうくん?」と答えました。

「そうそう、ゆうやでー」との返事に可愛がっていた甥っ子が久しぶりに電話してくれたと思い、テンションが上がりました。

「お父さん、お母さんも元気?」とまくし立て続けました。「うん、うん、うん。」と相づちをうつ甥らしき若者でした。

やがて「おばちゃん、あんな、今日電話したのは、お願いがあるからやねん。」と本題に入りました。全く疑っていなかった私は「何?何?何?」と相談に乗る気満々でした。

「こんなこと、おかんにはよう言わへんからおばちゃんに頼む。」甥は確か大学生でした。しばらく会ってなかったのですが、頼られたことは普通に嬉しく思いました。

「彼女、妊娠させてしもて。中絶費用、俺が出さなアカンねん。」これは実母には言いにくい、と思いました。