最近、世間を賑わせている「新興宗教」の話題。ワイドショーでも話題になっているように、宗教の勧誘は、思わぬ人から、思わぬ方法で誘われることがあります。

 今回お話を聞いた川名清子さん(55歳・会社員)は、学生時代に宗教勧誘の苦い経験があったそうです。

◆カリスマ塾講師と運命の出会い

カリスマ塾講師と運命の出会い
写真はイメージです。(以下同じ)
 田舎の進学校に通っていた、当時高校生の川名さん。なんとなく目にした予備校のチラシが、その講師と出会うきっかけだったそうです。

「無料だからと春期講習で受けたS先生の授業が、驚くほどダイナミックでした。教室に入るなり、黒板をドーン!と叩いて。もはや講師というよりエンターテイナーです。予備校のカリスマ講師で、大きな教室の席は満席でした。日頃、学校の授業がつまらないと感じていたので、S先生の授業がどうしても受けたくなり、週に一度、友人を誘って、電車で1時間の予備校に通うことにしました」

 毎回面白い授業にワクワクし、S先生と直接話したいがために、毎週遅くまで質問の列に並んだという川名さん。熱心な生徒として、講師も徐々に川名さんと友人の顔を覚えてくれたようです。