◆「寝ているだけで終わるんでしょ?」

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「初孫の誕生に、義父母は大喜びしてくれていました。でも私は痛みがつらすぎて、起き上がれないしまともに返事もできない状態で……。

 そんなとき義母が『でも帝王切開って、寝ているだけで終わるんでしょう? ラクに産めてよかったわね』と言ったんです。それまで意識がもうろうとしていましたが、目が覚めるような衝撃を受けました!」

 その一言に、その場が凍り付いたそう。すかさず夫が「こんなに苦しんでいる姿を見て、よくそんなこと言えるな!」と反論。

◆姉がキッパリ反論。でも、悔し泣き

 さらに心強かったのは、実姉のフォローでした。

「姉は1人目を自然分娩で出産し、2人目を帝王切開で出産しています。つまり、どちらの痛みも経験しているんです。姉は義母に対して『私はどちらも経験していますけど、どちらも違った痛みなので比べることなんかできませんよ。ただ一つ言えるのは、どちらもラクな出産ではありません』とハッキリ言ってくれたんです」

 それでも義母は「あら、そうなの」と言うだけで納得していない様子。さすがに気まずくなった義父が義母を連れて帰宅しました。

「それまで義母とは良好な関係でしたが、初めて義母に対して嫌な感情が生まれた瞬間でした。義母が夫を出産した頃は今ほど帝王切開が当たり前じゃなかった時代なので、偏見があったのかもしれません。夫も姉も『年配の人の言っていること気にするな』と言ってくれましたが、命がけでかわいいわが子を出産したのになんでこんなことを言われないといけないんだ…と悔しくて泣きました」