MISIA以下の歌手別視聴率でトップ10入りした歌手の顔触れを見ると、大ヒット曲「アイドル」を歌ったYOASOBI、覆面歌手のAdo、常連の福山雅治、石川さゆり、1990年代に大流行したウッチャンナンチャンやキャイ~ンらによる伝説のユニット・ポケットビスケッツとブラックビスケッツ、中高年以上の世代がファン層の中心の寺尾聰、伊藤蘭、薬師丸ひろ子らが入った。

 しかし、NHKが若い世代に視聴者を取り込もうと出場させたJO1、BE:FIRSTらのボーイズグループ、LE SSERAFIM、Stray KidsらのK-POP勢はことごとくトップ10圏外だったのだ。

「寺尾、薬師丸らの高視聴率で〝懐メロ〟への視聴者の関心の高さが明らかになった。おそらく、来年はもっと懐メロジャンルでの歌手を増やし、なかなか数字が上がらない第1部から配置することになるだろう。毎年、けん玉のギネス記録更新を続けていた演歌歌手の三山ひろしだが、一度は成功と認定されるも、今年はついに失敗。これまで何度か歌手別視聴率トップ10に入ったが、もはや関心が薄いので来年は厳しいかもしれない。山内恵介、天童よしみらの常連演歌歌手もそろそろ〝リストラ〟という見方も。そして、ジャニーズ以外のボーイズグループ、K-POP勢も数字が伸びないので、来年は出場枠が減る可能性が高い。結局、視聴率をアップさせるには、テレビをよく見る中高年の視聴者が興味を持つ出場歌手選考をするのがベストだったようだ」(放送担当記者)

 毎年1月2日と3日に放送されている『箱根駅伝』の今年の往復路の平均視聴率は27.2%。このまま紅白が改善策を講じないと来年にも『箱根駅伝』の視聴率を下回ることになりそうだ。