福山雅治は『紅白』から「特別扱いされている」?

 とはいえ、今年の福山に関しては、8月に日本武道館公演を3日間開催したほか、今月4日に1年ぶりにデジタルリリースした新曲「想望」が「オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキング」で初登場1位を獲得。

 俳優としても、4月期で主演を務めた日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系)の初回が平均世帯視聴率14.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を叩き出すなど、十分活躍している印象もある。

 それにもかかわらず、なぜ前出のような疑問の声が上がってしまうのだろうか。要因として、15年に俳優・吹石一恵と結婚して以降、ファン離れが指摘されていることや、自身のカウントダウンライブの会場などから19年まで11年連続で『紅白』に“中継出演”したことにより、「『紅白』から特別扱いされている」というイメージが広まったことなどが考えられそうだ。

 大御所歌手としての扱いに、疑問の声も少なくない福山。『紅白』のキャスティングをめぐっては、長年かけて構築された芸能界のパワーバランスも作用しているだけに、すべての視聴者を納得させるのは難しそうだ。