冬本番の寒さを迎えましたが、冷え込むと気になるのが暖房にかかる電気代です。少しでも電気代を節約するために、YouTubeでプロならではの住宅の情報を発信する平松建築代表の平松明展さんにアドバイスをもらいました。

◆“浪エネ”な家を建てて後悔している人も

平松建築
平松建築の平松明展さん
 電気代が高騰し、家計を圧迫しているという読者は少なくないと思います。平松さんも「省エネではなく、“浪エネ”な家を建てて後悔している人が増えている」と明かします。

「電気代が高騰するいちばんの要因は、断熱材の性能不足。少し前までは、断熱材の等級は最高で4までしかありませんでしたが、現在は7等級まで増えています。

4のときですら、予算を抑えるために3等級の断熱材を選ぶ人が多かったのですが、世界基準で見ると3だと性能が低い。断熱材に投資するという意識や機運が低かったせいで、ものすごく浪エネな家を建ててしまうんです」

 また、古い電気温水器を使っている家も電気代が高騰しがち。

「現在は、電気温水器に代わって3~4倍効率のいいエコキュートが普及していて、オール電化の主流になっています。オール電化は電気代がかさむと思われがちですが、電気温水器を使っているほうがよっぽど電気代がかかってしまう。思い当たる人は、いますぐエコキュートに変えるべきです」