フジ大みそか『RIZIN』は7%台も、『逃走中』は4%台……

 フジといえば、2015年以降、大みそかのゴールデン帯は7年連続で格闘技の祭典『RIZIN』を放送。平均世帯視聴率7%台が連続するなど、安定した数字を誇っていた。

 しかし、さまざまな理由でフジは同中継から撤退。昨年は『逃走中~大みそかSP お台場大決戦!~』を放送したが、午後5時からの120分が5.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、7時からの240分が3.7%、11時からの45分が2.9%と、裏番組に惨敗してしまったのだ。

 加えて、昨年元日のゴールデン帯でも、フジは『逃走中 元日3時間SP~美女とハンターと野獣~』を放送。こちらも午後6時から60分間が3.7%、午後7時から120分間が4.6%と振るっていなかったため、なぜここまで『逃走中』にこだわるのか疑問も残る。

 とはいえ、若年層には人気があり、「子どもが大好きだから、大みそかに放送されるのはうれしい」と好意的な意見も少なくない。

 一方、「昔は見てたけど、最近は似たようなメンツばかりでマンネリ気味」という指摘も目立っていたが、それだけに今回の石田社長という斬新なキャスティングが食いつかれたのだろう。

 例年、年越し番組として放送していた『ジャニーズカウントダウン』の中継が今年はなくなり、『逃走中』で年をまたぐフジ。石田社長の起用が起爆剤になるだろうか。