国内オーディオメーカーの「final」は、自社ブランドagより販売中のASMR専用完全ワイヤレスイヤホン「COTSUBU for ASMR」の後継機「COTSUBU for ASMR MK2」と、ASMRコンテンツをより楽しめるように“近接3D音場”に対応した「COTSUBU for ASMR 3D」の2モデルを新たに発売。

「COTSUBU for ASMR MK2」は3月29日(金)より販売開始、「COTSUBU for ASMR 3D」は3月21日(木)より販売中だ。

ASMRについて

ASMR(エイエスエムアール)とは、「Autonomous Sensory Meridian Response(自律感覚絶頂反応)」の略で、聴覚から感じられる特定の音がきっかけ(トリガー)となって起こる様々な自律的反応のこと。

例えば「黒板をツメで引っ掻いた音」というと想像しただけでも背中がゾクッとするが、このように聴覚は、情報を聞き取るだけでなく、身体のいろいろな反応を引き起こすきっかけにもなっている。この反応を利用して、たき火の音や雨音などを録音し、リラックスするためのトリガーとして楽しむ人が増えている。

このようなコンテンツの録音方法は、ダミーヘッドマイクという人型のマイクを用い、周囲360度の位置情報も含めて録音する「バイノーラル録音」であることが多く、バイノーラル録音された音源を楽しむためには、マイクの左側から集音された音は左耳で、右側から集音された音は右耳で聞く必要がある。バイノーラル録音された音源を専用のイヤホンやヘッドホンで再生することで、実際その場にいるような生々しい体験をすることが可能だ。

臨場感を得られる“超近接音場”


「COTSUBU ASMR for MK2(コツブ・フォー・エイエスエムアール・マークツー)」7,980円(税込)は、旧モデルである「COTSUBU for ASMR」と同様の、“超近接音場”に特化した音質設計を採用。耳元近くに音像が定位することで、まるで自身がダミーヘッドマイクに入り込んだような臨場感を得ることができる。

例えば、「囁き声」のコンテンツでは、相手の声が頭の中に直接入り込んでくる感覚で、声そのもので頭が満たされる。一方、「咀嚼音」は、音自体が頭のなかに響くため、自分自身が咀嚼しているかのような気分になれるという。

頭外の空間イメージも再現される“近接3D音場”


ASMRコンテンツをより楽しんでもらうために新たに開発された「COTSUBU for ASMR 3D(コツブ・フォー・エイエスエムアール・スリーディー)」8,480円(税込)は、“近接3D音場”という頭外の空間イメージまで明瞭に再現。

「囁き声」コンテンツでは、相手の唇の動きや微細な吐息の強弱までもが感じられ、実際に相手の口元が自分の耳元にあるかのような実在感を感じることができる。一方、「咀嚼音」では、咀嚼音に加えて周囲の空間も感じられるため、手に取って口に運ぶ様子から咀嚼までの一連の動作までもが感じられるという。