新山は昨年の『M-1』の最終決戦2本目で「見せ算」を選ぶことは、1月の段階で決めていたのだという。前年、ボケツッコミを入れ替えた新たなスタイルを完成させ、圧倒的な漫才でファーストステージを突破したものの、ウエストランドに逆転を食らったさや香。翌年は目標を優勝ではなく、「2本目で『見せ算』をやる」に定めたという。
「それで『M-1』を終えられる」
昨年4月にYahoo!ニュースに掲載されたさや香のインタビューでの、新山での発言だ。
「優勝を目標にしてしまうと、優勝するまで終われないんですよ。僕らは出場資格的には、あと7年出られるんですけど、気持ち的にはもう7年は出られないんですよ。もちません」
「あくまでも『M-1』は通過点でその先もある。そう考えると、次のステップに行くには少しでも早いほうがいい。今、僕は31歳なので、何とか30代前半で次のステップに行きたい」