天心にすれば、このような物言いは「格闘技が安っぽく見える」という印象があり、ネットの匿名ユーザーたちが無責任に焚きつけることで選手たちの言動が過激化することも懸念しているのだろう。
先述したように朝倉と平本が互いに「負けたら引退」を宣言し、天心がキックから転向したボクシング界では元世界2階級制覇王者の亀田和毅も因縁のレラト・ドラミニとの再戦(中止が決定)について「負けたら引退」を明言していた。そんな状況に加えて、天心は今回の投稿で17日に20歳の若さで急逝したプロボクシング第4代日本ライトフライ級ユース王者の坂間叶夢さんへの追悼の言葉を記しており、さまざまな思いが交錯した末の「格闘技界への苦言」だったとも考えられそうだ。
タイミング的にファンは「朝倉と平本に対する苦言では」と推察した人が多く、ネット上では「朝倉はまだしも平本はキャリア的に引退するわけないし、負けたら引退って言葉が安っぽく聞こえるのは事実」「格闘技に関わらず、これは全ジャンルに当てはまる言葉だと思う」「天心くん、君みたいな格闘家が本当の格闘家だよ」などと賛同の声が。
その一方で「そういう言葉で試合を盛り上げるのもプロの役目でしょ」「気に食わないなら名前を出して本人に堂々と言うべきでは」「自分は武尊戦の後に『負けたら死のうと思っていた』って言ってたよね?その言葉を否定してからじゃないと説得力がない」といった意見もあり、賛否両論となっている。
注目度的には2022年の「天心VS武尊」戦に匹敵するビッグマッチとなりそうな朝倉VS平本。天心からの苦言によって、双方が「負けたら引退」を口にするような試合の盛り上げ方という観点でも、さまざまな意味で話題を集めそうだ。