クリント・イーストウッドのおすすめ映画【監督&俳優】

クリント・イーストウッド監督が手がけたおすすめ映画を厳選紹介!
(画像=Numero、『Sorte plus』より引用)

ここからは、クリント・イーストウッドが監督を務め、さらに俳優としても出演している作品をご紹介します。二つの顔を持つクリント・イーストウッドの両方の才能を一挙に堪能できる作品をチェックしてみてください。

クリント・イーストウッドの映画⑦グラン・トリノ

2008年公開の映画「グラン・トリノ」です。フォードの車種であるフォード・トリノのうち、1972年から1976年生産されたものを指す「グラン・トリノ」が本作のタイトルとなりました。

イーストウッドはかつて、この作品が自身の俳優業としての最後の仕事であり、これ以降は監督業に専念すると話していました。

グラン・トリノのあらすじ

フォードの向上に努めていた老人ウォルトは仕事を引退し、妻にも先立たれてしまいます。自宅のある住宅街には次々に外国人が移り住んでおり、そのことをあまりよく思っていませんでした。ある日、彼はモン族の少年タオが不良グループにいじめられているのを発見します。

自宅の庭でいじめられていたタオを放って置けずに助けたウォルトでしたが、このことをきっかけに徐々に彼らに心を開いていくようになるのでした。

クリント・イーストウッドの映画⑧許されざる者

1992年に公開された映画、「許されざる者」です。アカデミー作品賞を受賞した3作品目の西部劇としても知られている今作は、なんと39日の短期間で製作されたのだと言います。また、物語の舞台として用意された街のセットも、32日で作り上げられました。

製作の10年以上前から映画の脚本を買い取っていたイーストウッドですが、主人公のマニーと同じ年齢になってから製作を始めたようです。また、メインテーマの音楽もイーストウッドが担当しています。

許されざる者のあらすじ

妻を亡くし、貧しいながらも2人の子供を養う男。彼の元へ、1人の若者が訪ねます。若者は、街で娼婦らがかけた賞金首のことを話し、賞金を狙わないかと誘います。男は昔馴染みの仲間たちと共に賞金首を狙いますが、仲間は保安官によって殺されてしまうのでした。

血生臭い過去を持つ男は自身の過去を呪って生きていましたが、保安官たちの非情な行為をみて、一夜限りで伝説の無法者に戻ることに決めます。

クリント・イーストウッドの映画⑨マディソン郡の橋

1995年公開の映画「マディソン郡の橋」です。ロバート・ジェームズ・ウォラーの世界的ベストセラー小説である同名の小説を映画化したもので、不倫を題材にした大人の恋愛映画です。公開されるや否や話題となり、世界的に大ヒットを記録しました。

マディソン郡の橋のあらすじ

真面目な農夫の夫と娘、息子に囲まれ平凡な暮らしをしているフランチェスカ。ある日、夫が子供たちと共に出かけることになり、4日間1人で過ごすこととなります。

そこへ現れたのは、ロバート・キンケイドという男。彼はナショナルグラフィックのカメラマンをしており、橋の撮影に来たのです。

彼をみたその瞬間から、フランチェスカの中には女としての欲望が燃え上がるのでした。夫と子供が不在の間、激しい恋に落ちた2人は駆け落ちを決意するものの…。

クリント・イーストウッドの映画⑩運び屋

2018年に公開された映画「運び屋」です。クリント・イーストウッドは、この映画で」麻薬カルテルの運び屋である90歳の老人を演じています。「グラン・トリノ」でスクリーンを引退したかに思われた彼が、10年ぶりに自身の手がけた映画で主演を務めました。

運び屋のあらすじ

家族に見放され1人で生活をしていた90歳の男は、ユリの栽培を生業としており、園芸家として高い技術を持っていました。しかし、農園の経営が行き詰まってしまい、多額の報酬を得る代わりに車の運転をしてほしいという依頼を引き受けます。

しかし、その車中にはメキシコの組織に渡る予定の大量の薬物が積まれていたのです。人生を振り返り後悔の念に苛まれる彼の背後には、麻薬取締局の捜査の手が忍び寄っていました。

クリント・イーストウッドの映画⑪恐怖のメロディ

1971年に公開された「恐怖のメロディ」です。クリント・イーストウッドの記念すべき監督デビュー作である本作は、サイコスリラーものです。まだ社会にストーカーという概念がなかった当時にストーカーの恐怖を描いた、非常に先進的な作品です。

恐怖のメロディのあらすじ

ラジオでDJを務めるデイブの番組には、決まった時間に「ミスティ」をリクエストし続ける女のリスナーがいました。ある日、行きつけのバーに出かけたデイブはそこでイブリンという女性と出会います。この女性こそ、「ミスティ」をリクエストしていた本人だったのです。

2人は一夜限りの関係を持ちますが、やがてイブリンは彼の部屋に押しかけるようになります。数日後、元恋人のトビーに再会したデイブは彼女と復縁・しかしイブリンの付き纏いはエスカレートし、とうとうデイブの自宅に押しかけた彼女は浴室でリストカットをします。

仕方なく彼女を止めた翌日、トビーに全てを打ち明けて帰宅したデイブ。すると、そこには瀕死になった家政婦と放心状態のイブリンがいました。それからしばらくたち、精神病院から出たイブりんから仕事でハワイに行くと電話があります。

彼女はその電話でエドガー・アラン・ポーの詩「アナベル・リー」を口ずさんでいました。それをふと思い出したデイブは、トビーの新しい同居人の名前がアナベルであったことに気がつきます。

急いでトビーの家に駆けつけると、そこには警護をしていた刑事の遺体があり、トビーはロープで縛られていました。襲いかかってきたイブリンとの格闘の末、彼女はベランダから海へと落下します。

クリント・イーストウッドの映画⑫トゥルー・クライム

1999年公開の映画「トゥルー・クライム」です。アンドリュー・クラヴァンによる小説「真夜中の死線」を映画化したサスペンス作品です。キャラクター主導のミステリーが視聴者の心を惹きつけます。

トゥルー・クライムのあらすじ

新聞記者として活躍していたエベレットは、西海岸の地方新聞社に移りひっそりと働いていました。ある日、同僚の記者が交通事故で亡くなります。彼女が行く予定だった死刑囚ビーチャムの死刑執行前最後の取材を代打で行うことになったエベレット。

しかし、取材資料を見て違和感を覚えます。有罪の決め手になる証言をした人物と面会した彼は、ビーチャムが冤罪であると確信。残された時間で、ビーチャムの死刑を食い止めるために奔走します。

クリント・イーストウッドの映画⑬荒野のストレンジャー

クリント・イーストウッドが師匠のセルジオ・レオーネとドン・シーゲルから影響を受けて作ったとされる作品「荒野のストレンジャー」です。1973年に公開された作品で、彼が初めて西部劇の監督を務めた映画でもあります。

荒野のストレンジャーのあらすじ

広大なアメリカの大地で、馬に乗ってやってきた男。彼は荒野の街ラーゴのバーに立ち寄ります。そこでゆっくりと酒を嗜もうとしていた彼でしたが、街の男たちがからかいにやってきます。すると、見る間に3人の男たちが彼によって殺されてしまいました。

住民たちは恐れますが、一年前に牢屋に入った悪党3人組が出所し復讐にやってくるのに備え、彼の力を借りることにしたのでした。しかし…。

クリント・イーストウッドの映画⑭ミリオンダラー・ベイビー

2004年に公開された「ミリオンダラー・ベイビー」です。クリント・イーストウッドの監督25作目にあたる今作は、アカデミー賞主要4部門を受賞しました。

ミリオンダラー・ベイビーのあらすじ

古びたボクシングジムでトレーナーを務める老人とボクサーを目指してトレーニングをする愛を知らない女性。ボクシングの道を順当に進む彼女でしたが、試合中に事故が起きて全身不随になってしまいます。トレーナーはそこである決断を下しました。