「断捨離」という言葉は今や聞きなれた言葉で「ああ、いらないものを捨てることだよね」と誰もが認識しているかもしれません。しかし実際、断捨離だけで自然にお金を貯めることはできません。

毎年100万円を滞りなく貯める人がやっている「物捨て」をご存知でしょうか。物捨ては物を捨てるだけでなく頭の中をスッキリさせて、「節約脳」へと変えていく行為です。

今回は断捨離から1歩進んだ「物捨て」の威力を紹介します。

■物捨ての威力:所有品を厳選することで満足感が高まる

物が多いと、整理整頓するにも一苦労です。例えば、物が多すぎて、どこに何をしまえばいいかのルールがきちんとできていない状態だと、既に持っていることを忘れて同じようなものを購入してしまうことがあるでしょう。

しかし、着ない洋服を捨てて、自分がよく使う洋服だけをクローゼットに収納したら、何を所有しているかをしっかり把握できるようになりました。

驚いたのは、所有品を把握すると、それだけで満足感が上がるということです。「自分は好きな服に囲まれている・所有していたんだ」という満足感が溢れてきて、「服が欲しい」という欲求が抑制されたのです。

気づいたら、洋服にかけていたお金、月3万円・年間40万円ほどのお金を節約できていました。

■物捨ての威力:物を管理するコストが減って、休息の時間が生まれる

物が多いと、物を管理するコストがかかります。例えば、収納するための棚やかご、ケースを購入するなど。しかし、管理すべき物が減れば、このような出費を減らすことができます。大きかったのはこれにより、ストレスが大きく減ったことです。

片付けの時間が減った代わりに休息の時間が生まれました。すっきりとした空間で紅茶を飲むと幸せをかみしめることができて「これ以上自分は何が欲しいのだろう」と言った風に物欲を鎮静できます。

家にいるのが好きになって、外出・外食・飲み会が減りました。サブスクの音が不要になり解約しました。これだけで年間50万円近く節約できていたと思います。