岡山県内には日本酒やビールなどのお酒を製造・販売している酒蔵が数多くあることはご存じですか?中には、実際に酒造りをしている現場を見られる酒蔵見学を受け付けているところもあります。今回は、酒蔵見学ができる岡山県内のおすすめの酒蔵をご紹介します。

みなさん、こんにちは。岡山県ご当地ライターの池田真由美です。

いきなりですが、岡山県内には日本酒やビールなどのお酒を製造・販売している酒蔵が数多くあることはご存じですか?

現在も日本酒を造っている酒蔵は、岡山県内に37ヵ所もあります。温暖な気候、恵まれた風土、良質な水により、酒造好適米の雄町や山田錦、五百万石、美山錦が多く作られていることが、酒蔵の多さに影響しています。

そんな酒造りをしている酒蔵の中には、酒蔵の見学を受け付けているところが数多くあるんです♡酒蔵見学に参加することで、酒造りに触れることができ、お酒に関する知識が学べるのが魅力です。

この記事では、酒蔵見学におすすめの岡山県内の酒蔵をご紹介します。

酒蔵見学に行く前に知っておくべきこと

『DRESSY』より引用
(画像=写真AC,『DRESSY』より引用)

酒蔵見学を楽しむためには、いくつかのマナーがあります。酒蔵見学を楽しむためにも、守るべきポイントを押さえておきましょう。

酒蔵見学は事前予約が必要

岡山県内には数多くの酒蔵が存在しますが、すべて見学できるというわけではありません。予約なしでも展示品や酒蔵の一部を見学できることもありますが、基本的にはどこの酒蔵も見学をするには、事前予約が必須となっています。

予約方法や参加可能人数などは酒蔵によって異なるので、気になる酒蔵を見つけて予約方法を確認してみてください。

酒蔵見学でのマナーを知っておこう

酒蔵は当たり前ですがお酒を製造している施設なので、見学する際はいくつか注意しなければいけないポイントがあります。

具体的には、以下のようなマナーがあります。

■香水や香りの強いものは身に着けない

■細いヒールや高いヒールなどは避けて、歩きやすい靴で

■飲食物を持ち込まない

■施設内にあるものを勝手に触らない

■見学ルート以外には入らない

■大声で喋らない

■見学前日から納豆やヨーグルトなどの発酵食品を食べない

日本酒を造っている酒蔵では特に、発酵食品の飲食に気を付けなければいけません。納豆には非常に強い納豆菌が含まれていて、日本酒を造る麹菌に悪影響を与えてしまうことになります。

またヨーグルトなどの乳酸菌や柑橘系の果物、漬物もそれぞれ菌が日本酒造りに影響を与えてしまうため、酒蔵には厳禁とされています。

酒蔵見学を予約した際に注意喚起されるとは思いますが、もしなかった場合も見学の前日と当日は、納豆や発酵食品、果物などの食べ物に注意してください。

酒工房 独歩館(宮下酒造)

酒工房 独歩館は、日本酒や焼酎、ビール、ウイスキー、スピリッツ、リキュールなど様々な酒造りを展開する総合酒類メーカーです。JR岡山駅から1駅の「西川原・就実駅」から徒歩3分のところにあります。

酒蔵だけでなく、ウイスキーを製造する「岡山蒸溜所」には、レストランが併設されています。レストランでは美味しい料理だけでなく、酒工房 独歩館のお酒をはじめとした様々な種類のお酒が楽しめます。

宮下酒造の商品は、併設されているショップで購入することができるので、お土産に買って帰るのもおすすめです。

酒蔵見学の詳細をcheck!

酒工房 独歩館の酒蔵見学は、参加費無料です。見学可能な日時は、公式ホームページの「酒蔵見学ページ」にあるカレンダーで確認でき、定休日以外はほぼ毎日開催されていて、土日祝日も見学可能です。10:45~または14:00~の2部制で行われています。

酒蔵見学の予約をする際は、カレンダーから希望の日時を選んで、氏名や電話番号、メールアドレス、人数を記入して送信すれば予約ができます。

酒蔵見学をした後にレストランを利用したい場合は、予約時に備考欄にレストランを予約したいことを記載しましょう。予約が完了すると記入したメールアドレスに確認メールが届きます。


住所:岡山県岡山市中区西川原185-1
電話番号:086-270-8111
営業時間:ショップ 10:00~19:00、レストラン 11:30~21:00(L.O.20:30)
定休日:水曜日(祝日の場合は翌日)、第1・第3・第5火曜日

菊池酒造

菊池酒造は、かつて千石船が行き交い備中玉島港として繁栄した備中玉島港町(現岡山県倉敷市玉島)の一角にある、1787年創業の蔵元です。

酒米の「山田錦」や岡山の誇る「雄町」などの酒造りに適した米と、優れた水質を誇る高梁川水系の水を使って、「燦然」や「木村式奇跡のお酒」、「倉敷小町」を作っています。

酒蔵見学の詳細をcheck!

菊池酒造の酒蔵見学では、仕込みの様子を説明したビデオ視聴と試飲が無料でできます。試飲では、大吟醸酒や純米酒、梅酒などの蔵元ならではのお酒が楽しめます。

基本的には見学ができるのは、平日と土曜日のみで、日曜日と祝日は受け付けていません。見学を希望する際は、3日前までに電話での問い合わせが必要です。


住所:岡山県倉敷市玉島阿賀崎1212
電話番号:086-522-5145
営業時間:10:00~17:00
定休日:土曜日、日曜日、祝日

丸本酒造

丸本酒造は、「かもみどり」や「竹林」、「EARTH SCIENCE」などの日本酒をメインに、甘酒や酒粕などの商品を展開する蔵元です。

浅口市鴨方町にて1867年創業後、お酒を造り続けています。平成15年9月19日に、岡山県下の酒蔵で初となる国の「登録有形文化財」に認定されました。

酒蔵には販売所が併設されており、丸本酒造の商品を購入することもできます。

酒蔵見学の詳細をcheck!

丸本酒造では、日本の伝統文化である酒造りを多くの方に触れてほしいという思いで、酒蔵見学を実施しています。見学の料金は600円(税込)です。

酒蔵見学は開催日が決められており、午前の部(9時~11時)または午後の部(14時~16時)から選べます。開催日に関しては、公式サイトの「TOPICS」で確認できます。

また酒蔵見学とは別に、かつては精米所・貯米場として使われていた南蔵2階を休憩所として使ったり、イベント会場として使うことも可能です。


住所:岡山県浅口市鴨方町本庄2485
電話番号:0865-44-3155
営業時間:8:00~17:00
定休日:日曜日、祝日、年末年始 ※3月~9月は土曜日も

平喜酒造

鴨方町にある蔵元・平喜酒造では、代表銘柄の「喜平」や「新婚」、「将軍」などを製造・販売しています。主原料に岡山県産の「雄町」や「あけぼの」、そして遥照山の花崗岩質に磨かれた水を使って日本酒を造っています。

良質な米と水に使って、杜氏と蔵人らの伝承の技で手作りすることで喜平を仕上げています。

酒蔵見学の詳細をcheck!

平喜酒造では、無料で酒蔵見学をすることができます。実際に酒造りを行っている蔵の中、近代化された黎明蔵の様子を見つつ、スタッフの説明を聞きながら、案内してもらえます。

酒蔵見学を希望する場合は、電話での事前予約が必要です。見学ができるのは平日のみで、土日祝祭日、年末年始はできないので注意してください!


住所:岡山県浅口市鴨方町鴨方1283
電話番号:0865-44-2122
営業時間:8:00~17:00
定休日:土曜日、日曜日、祝日、年末年始