うっかり買い忘れた食材や日用品などを、仕事帰りの家族に「買ってきて」と頼むことはごく普通のこと。しかし、西田綾子さん(仮名・34歳)は夫・啓治さん(仮名)に気安く頼めない状況に置かれています。

悩む女性
※写真はイメージです(以下、同じ)
◆付き合っていた時に覚えた違和感をスルーしてしまった

旅行に行く男女
 綾子さんはマッチングアプリで啓治さんと出会い、交際。付き合い始めて半年ほどした頃、啓治さんの金銭感覚に疑問を抱いたことはあったと言います。

「初めて、高速を利用して遠出をした時、後日、クレジットカードの明細書を持ってきて『高速代と、かかったガソリン代を折半してほしい』と言われました」

 啓治さんの行動に少し違和感は覚えたものの、綾子さんは承諾。普段のデート代は払ってくれているし、今の時代、男女平等なのだから……と思い、請求された金額を折半しました。

「それまで私が付き合ってきた人はギャンブル依存症だったり、スマホゲームへの課金が多かったりと、お金にルーズな人ばかりだったので、きっちりしている彼の金銭感覚にちょっと好感を持った自分もいました」

 以来、啓治さんは高速道路を利用して遠出をした時には必ず綾子さんにかかった費用の半分を請求するように。いつしか、綾子さんもそれを当たり前に思い、疑問を持たなくなりました。