グレタ・トゥーンベリ Photo: Marco Passaro/IPA/SIPA/Shutterstock
グレタ・トゥーンベリさんが、過去のツイートを削除していたことが明らかになり、話題となっている。
環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんは2018年、「今後5年間で化石燃料の使用を止めなければ、気候変動によって人類は全滅すると、トップクラスの気候科学者が警告している」とツイートしていた。
しかしWebメディア「Talk TV」が報じたところ、グレタさんは最近になって、このツイートを削除したという。
グレタさんのこのツイートは、ハーバード大学のジェームズ・アンダーソン教授によるシカゴ大学での講演の記事に触れたもの。
ジェームズ・アンダーソン教授は講演にて、化石燃料の燃焼による環境汚染が、南極や北極に氷山が存在しなかった3300万年前の気候に時代を押し戻していると訴えていた。
しかし、グレタさんが引用したGritpost.comによるこの記事は、アンダーソン教授の発言を正確に要約したものではなかった。
アンダーソン教授は、人類の滅亡が数年後に迫っているといった内容は話しておらず、氷山の回復不可能なダメージを食い止めるためには2023年までに変化を起こさなければならない、と呼びかけていた。
The Post紙は独自でこのツイートについて調査したが、実際に削除したかどうかは確認できなかった。
そしてこの報道を受け、「都合の悪いツイートを削除した」という部分を追求し始めたのが保守派のコメンテーターたちだ。
Turning Point USAの創始者チャーリー・カークは3月12日(日)、このニュースを引用した上で「『グレタ・トゥーンベリ、世界が終わりを迎えなかった2023年に、2023年に世界が終わるとつづった2018年のツイート削除』いまのところ、今年最高のタイトルだ」とツイート。
コメンテーターのジャック・ポソビエックもこの記事を引用。当時のグレタさんのツイートのスクリーンショットを掲載した上で「グレタさん、こんにちは!なんでこのツイートを削除したの?」と皮肉をこめたコメントをしている。