――お二人が、そのような母娘関係を築けた理由はなんでしょうか。

X 雅子さまは結婚後、長年子どもに恵まれず、世間からの「早くお世継ぎを」という声が次第に大きくなり、かなりのプレッシャーを感じていらっしゃいました。そんな中で待望の第一子・愛子さまを出産され、当時、会見で涙されるほどお喜びになっていたんです。皇位を継承できる男子ではなかったため、世間からは心ない声もありましたが、雅子さまはそうした嫌な空気を打ち消そうと、育児に奔走されるようになった印象があります。

 一方の愛子さまも、「自分のことを心の底から愛してくれている」という実感がおありだからこそ、雅子さまを心から慕っており、こうしたことから、お二人はいつもお互いを気にかけ、支え合うご関係になることができたのだと思います。

―― 一方で、愛子さまと天皇陛下との関係性はいかがでしょうか。

X お父様との関係も、雅子さまとの関係にも負けず劣らず“良好”です。むしろ愛子さまは、“パパっ子”というイメージもあります。愛子さまは学習院初等科時代、管弦楽部で活動をしていたのですが、授業前の朝練に、当時皇太子だった陛下が一緒に参加されることもあるなど、陛下は愛子さまが幼い頃から、父娘の時間を大切にされていました。それが良好な父娘関係の土台になっていると思います。