親として、子どもの勉強や受験のサポートするのは重要ですが、熱心すぎるあまりに「教育虐待」に陥るケースがあります。過度なプレッシャーが、子どもの心身に悪影響を及ぼすことも…。

今回は、教育に熱心すぎて教育虐待に陥る可能性のある親の特徴を3つご紹介します。

■特徴1:親が高学歴で子どもにも期待しすぎている

親が高学歴の場合、自分の学力水準が当たり前と考え、子どもにも同じレベルを求めてしまいがちです。

テストの点数が悪いと「なんでこれくらいできないの?」「ママが子どもの頃は100点が当たり前だった。」など、子どもの自己肯定感が下がるような言葉を投げかけてしまうこともあるかもしれません。

怒った言い方ではなくても、子どもは傷つくものです。子どもは自分とは別の人間で、同じようにはいかないことを念頭に、子どもの個性や気持ちを尊重したサポートをしていきましょう。

■特徴2:自分が学歴で苦労した経験がある

先ほど紹介した親が高学歴のケースとは反対のケースです。親が学歴で苦労した経験があると、「子どもには苦労させたくない」と教育に力を入れすぎてしまう傾向にあるようです。

塾や家庭教師にお金をかけても結果が出ないと「こんなにたくさんのお金を使っているのに、なんでできないの!」という思考に陥ってしまうことも…。

自分が経験した苦労を子どもにさせたくない気持ちはわかりますが、子どものやる気がない時に無理やり勉強させようとしても効果は出にくいでしょう。まずは、子どもがやる気になる声かけを意識するのがおすすめです。

■特徴3:他の子どもと比較しすぎる

教育熱心な親は、他の子どもと比較しすぎることがあります。

例えば、友人の子どもより、自分の子どもの成績が劣っている場合に「あの子には勝たなければ」という競争意識が芽生え、「○○ちゃんはできたのに、なんであなたはできないの?」など厳しい言葉を投げかけてしまうこともあるでしょう。

しかし、子どもは他人と比較されていると感じると、「親は自分のことが嫌いなのかもしれない」と、自分の存在価値を見失う可能性があります。

■その教育は本当に子どものため?

子どもには幸せな人生を歩んで欲しいと思うのが親として当然のことですが、学力を重視しすぎるあまり、教育虐待に陥ってしまうこともあります。その結果、子どもの自己肯定感が下がったり、メンタルに支障をきたしたりしてしまうかもしれません。

子どもの頃のトラウマは、一生その子を苦しめる可能性もあります。今の時代、学歴・学力がすべてではありません。子どもの意思を尊重し、過度な干渉はしないようにしましょう。

文・勝目麻希(ファイナンシャル・プランナー) 新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。自分の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャル・プランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆