和製品の企画開発販売を行う阿波和は、徳島県初の障害児支援に特化した認可保育園、ゆずりは保育園にて、園児に向けた和物の体験教室「和と輪」を2月26日(月)10時~11時に開催する。

衰退する日本の伝統産業を守る

伝統工芸品や着物などの和物に関する産業の市場規模は1980年代をピークとして縮小し続けており、現在では最盛期の1/3~1/9程度(※)と深刻な状況だ。

「和と輪」では、衰退する日本の伝統産業を守るべく、子ども達に下駄や甚平の試着、風呂敷で物を包む体験を通して日本古来の和物の良さを知ってもらい、関心を持ってもらうことを目的としている。


今回は徳島県で初となる障害児支援に特化した認可保育園、ゆずりは保育園に協力してもらい体験教室を開催することとなった。

イベントの見どころ


包む物の形や大きさに合わせて形状を変化させ、美しく包むことができる風呂敷は、柄や素材だけでなく、その収まりも美しく、海外では「持ち歩ける芸術」とも言われている。災害時にも様々な用途で使用ができ、注目度が高まっている。

「風呂敷の使い方は千差万別!ふしぎ風呂敷体験」では、災害時に役立つ知識と風呂敷のさまざまな使い方を知ってもらい、オリジナルの使い方を楽しんで模索してもらう。


歩くたびに「カランコロン」という木の心地よい音を奏でるのが特徴の下駄だが、実は外反母趾や偏平足への対策や筋力の向上にも効果があると言われている。「木の温もりを足の裏いっぱいに感じよう」では、木の温もりを足の裏いっぱいに感じながら、足の指や足裏の筋肉を使う体験ができる。

甚平は動きやすくて風通しの良い和服で、祭りや縁日だけでなく、普段着としても着ることができる。

「一度着たら癖になる!?甚平の着心地を体感しよう」では、肌にやさしくて吸汗性も優れており、一度きたら癖になる着心地を体感することができる。

また、「和と輪」で使用した和物は、ゆずりは保育園に寄贈する。

着物レンタルサービスやリユースの事業を展開


阿波和では、和の文化を未来へと繋げる一環として、サスティナブルをコンセプトとした着物レンタルサービスやリユースの事業を展開している。

なお、着物レンタル・リユース事業「FUWARI」の詳細は公式サイトで確認できる。

衰退する和文化を守り、次世代へと託すことを目的に、「和と輪」を開催する阿波和のこれからにも注目していきたい。

■体験教室「和と輪」
開催日時:2月26日(月)10時~11時
会場:ゆずりは保育園
住所:徳島県徳島市中島田町3丁目2
阿波和公式サイト:https://awawaland.co.jp/

FUWARI:https://fuwari-naruto.com

※出典:経済産業省説明資料<資料6>(令和4年7月)、矢野経済研究所「きもの産業年鑑」より

(角谷良平)