千葉県旧小見川町(香取市)

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、千葉県旧小見川町(香取市)を写真とともに紹介する。

Vol.167/千葉県旧小見川町(香取市)

小見川(おみがわ)という名前の響きを聞いて、川が近いまちであることを想定した。内陸に位置する旧栗源町から北東へ進み、やはり黒部川と利根川が近いところに、市街地は広がっていた。黒部川は、旧小見川町から東庄町にかけて利根川に合流し、まもなく太平洋へ流れ出る。河口も近いので、川は平坦かつ流れも穏やかだ。

そして、最初に小見川駅へ訪れてみる。黒部川も近く、その周囲には住宅街が佇んでいる。一見すれば、普通の景色かもしれないけれど、景色には安定感があった。

小見川駅へ

タクシーが数台

周辺を散策しよう

黒部川が流れる

小見川城山公園へ

城跡の気配を感じて歩く

小見川のまちなみ

小見川駅から移動して、小見川城山公園を訪れた。まち全体は比較的平坦であるものの、丘陵のような地形が城山を構成している。戦国時代、小田原北条氏の輩下である粟飯原氏が築いた平山城の遺構で、城跡や用水路などの一部が残存している。石垣の様子からも、城跡の気配が確かに残っていた。

そして、小見川のまちなみを眺めた。水田といくつかの緑の木々や植物と住宅街が、自然に広がっている。普通の姿ということもできるが、やはりぼくは小見川のまちなみが好きだった。安定していると感じたからだ。何を持って、景色が安定していると感じるのかはわからない。が、景色に無理がなく自然体で、そうした姿の中には、ささやかな幸せが詰まっているような気がするのだ。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247/