『たーたん』のドラマ化については、『セクシー田中さん』問題に憤っている人々から厳しい意見が上がっていたほか、ムロのファンからも「この状況でムロさんに主演してほしくない」「ムロさん原作のイメージ通りで本当なら楽しみなんだけど、今はやめてほしい」といった声が相次いでいた。

 記事では、ムロからドラマ制作に“異論”が出たとも伝えられており、主演俳優からも疑問を持たれていたようだ。さらに、業界内では他のキャストの所属事務所からも強い不安の声が上がり始めていたといわれ、スポンサーの動向も気になることから、それらが「制作中止」の判断につながった可能性がある。

 制作スタッフがプロデューサーに不信感を募らせていたとも伝えられているが、現場やキャストが声を上げなければ動かなかった可能性があるとすれば、日テレには組織的な問題があるようにも感じられる。

 日テレは『セクシー田中さん』問題で社内特別調査チームを設置すると発表したが、問題を総括する前にこのような事態になれば、批判が起きるのも仕方ない部分があるだろう。制作中止の判断はやむなしといえそうだが、4月期に放送予定のドラマを今から中止にするのは非常に困難であるため、関係者の混乱が続きそうだ。