「蟬」と季節

蟬は夏の一時期非常にうるさく鳴きますが、成虫になってからの寿命が短くはかない感じがするせいか、季節をあらわす言葉としてよく使われています。「蟬」そのものは「晩夏」をあらわしているそうです。

  • 「松蝉(まつぜみ)」:日本では一番早く鳴きだすせみの種類。初夏の季語。
  • 「春蝉(はるぜみ)」:最も早く鳴きだすせみ。松蝉と種類は同じだが、晩春の季語。
  • 「蝉時雨(せみしぐれ)」:(梅雨が終わる頃)雨が降っているかのように大音量でせみの声が聞こえること。夏の季語。
  • 「秋蝉(しゅうせん/あきぜみ)」:秋になっても鳴いているせみ。「残蟬(残蝉)」と同じ意味。

多くの季節に使われていますね。それだけ、日本ではせみが身近な存在だということでしょう。

秋になっても元気に鳴くせみを見かけたら「残蟬」の読み方と意味を思い出してくださいね。

難読漢字、3問目は「歯」!

「歯」の読み方をご存じですか?

「歯」はもちろん人間を含む動物に生えている「は」をあらわす漢字ですが、実は違う意味もあるのです。

いったい何と読むのでしょうか?

「歯」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○わい」の3文字
  2. 訓読み(表外読み)です
  3. 「齢」の訓読みと同じ読み方、意味です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「歯」の読み方、正解は・・・


正解は

「よわい」

です!

「歯」という漢字はヒントに書いたように「齢」と同じ読み、意味で使われることがあります。「よわい」と読む場合は「年齢」のことをあらわしています。

歯が年齢という意味で使われている言葉

「歯」は「よわい」と読む時以外でも「年齢」という意味で使われることがあります。歯は年齢とともに変化するのがわかりやすいと言われています。歯を見ればおおよその年齢がわかると言われていますので、年齢と関係するのは当然のことなのかもしれませんね。

歯が年齢という意味で使われている言葉の例を少し挙げてみたいと思います。

  • 「歯徳(しとく)」:年齢と徳行。または年長で徳が高いこと
  • 「尚歯(しょうし)」:老人をうやまうこと

どちらかというと、年長者のことをあらわす言葉が多いようですね。また、長寿を祝って開かれる敬老会を「尚歯会」と言うこともあるそうです。

「健康寿命」という言葉が一般的になってきた今、歯も含めて健康に長生きしたいものです。そして「歯」のいつもと違う読み方と意味を是非覚えておいてくださいね。

 

さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は読めそうで読めない漢字の問題を出してみました。

全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。

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